どうやらタモリがアコムの「顔」になってしまったようです。
東証1部上場の消費者金融大手、アイフルが経営再建に向け、住友信託銀行、あおぞら銀行
など銀行団に対し、来年3月まで債務の返済猶予を求める方向で最終調整に入ったことが17日、
明らかになった。債務総額は3000億円前後に上る。連休明けにも正式要請する。
店舗や人員削減を柱とした事業縮小など再建計画も示す。大手消費者金融の私的整理は初めて。
複数の関係者によると、アイフルは主力銀行の住友信託銀行とあおぞら銀行に、私的整理の
一種である第三者機関が仲介する事業再生ADR(裁判外紛争解決)活用を打診した。
(1)銀行団に来年3月まで債務残高を維持してもらう(2)さらに債務の返済期限の延長を求める
――方向だ。債務免除や貸出債権の一部を株式に振り替える「債務の株式化(デット・
エクイティ・スワップ)」には踏み込まないもようだ。
▽News Source NIKKEI NET 2009年09月18日07時00分
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090918AT2C1701K17092009.html
[東京 18日 ロイター] アイフル<8515.T>は18日、「産業活力再生特別措置法所定の特定認証紛争解決手続」(事業再生ADR手続)を申請すると発表した。事業再生実務家協会より仮受理されているという。
同社は、資産規模を拡大させ、資金調達額も増加してきた。金融機関からの借り入れ、社債発行、営業貸付金債権の流動化などの多様な手法により、短期・長期の資金調達を行ってきたが、2006年以降増大した利息返還請求による資金負担増や、同年4月14日付の金融庁による行政処分の影響、2008年度以降のサブプライムローン問題やいわゆるリーマンショックなどをきっかけした急激な資金調達市場の悪化などで、資金調達力は弱体化したという。
事業再生ADR手続の正式申込をした後、一定期間、金融債権者に対し借入金債務の元本の残高維持を依頼する。その後、債権者に対する借入金債務の弁済スケジュール変更を依頼する予定。借入金債務の免除や、債務の株式化(デット・エクイティ・スワップ)を要請することは、現時点では想定していないという。
同社の取引先である住友信託銀行<8403.T>は18日、8月末日現在でアイフルに対し610億円、同子会社のライフ(横浜市)に対し298億円、それぞれ貸出金があると発表した。住友信託銀行は当期業績予想の修正はない見込みとしている。