7月10日8時25分配信 読売新聞
大阪市は9日、市バス営業所の職員食堂に、無許可で自動販売機を設置し不当に収入を得ていたとして、バス運転手の男性職員2人をそれぞれ停職10日とするなど、計4人の懲戒処分を発表した。
市交通局によると、49歳の運転手は、54歳の運転手とともに、大正区の鶴町営業所で食堂を営む業者から「経営が苦しい」と相談を受け、この食堂に飲料水の自販機を設置して手数料を得ることを計画。昨年6月、市に無断で、飲料水の自販機1台を親族名義で設置、今年3月までの間、計11万8955円を受け取り、割りばしや調味料などを買って食堂側に提供したという。
食堂には正規契約による自販機がすでに3台あり、自販機設置業者が不審な4台目に気づいて発覚。運転手2人は「無断設置がいけないことだとは知らなかった」と釈明したが、市は全額を市に返還させ、問題の自販機を撤去した。
市はほかに、市営住宅の明け渡し訴訟に絡み、大阪地裁から還付された手数料の入金処理を怠り、約23万円を紛失した担当職員(47)を減給3か月(10分の1)、同様に入金処理を怠った後任の担当職員(51)を戒告の処分にした。
最終更新:7月10日8時25分