和歌山県の雨量計
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=33.75149611&lon=135.40222889&sc=3&mode=map&type=scroll
6日から7日にかけて和歌山県田辺市やその周辺地域に降った集中豪雨は、各地で大きなつめ跡を残した。国道や県道では土砂崩れによる通行止めが相次ぎ、浸水被害があった田辺市古尾では、水に漬かった家財道具などのごみが大量に発生。地滑りで住宅3棟が損壊した同市湊八幡町では、現在も約20人が避難生活を続けている。農村地域では、土石流や川のはんらんによる浸水で多くの農作物に被害が出ている。
田辺市防災対策室によると、大雨による被害状況は8日正午現在、死者1人、軽傷6人。住宅被害は湊八幡町で全壊1棟、半壊1棟、一部損壊1棟。床上浸水は63棟、床下浸水は120棟。
浸水被害が大きかった同市古尾地区では、町内会と同市元町の三四六ごみ最終処分場が話し合い、8日朝、臨時にごみの回収を始めた。古尾地区の各ごみ集積所には各世帯からのごみがあふれ、燃えるごみのほか、畳、家具などが山積みになった。
古尾の50代会社員男性宅では床上浸水のために、1階部分の畳をすべてごみとして搬出した。畳の下の板も水でふやけて改修しなければならない状況。エアコンの室外機も壊れ、家電の多くも水で壊れたという。
男性は「今日から3日間仕事を休むことにした」、妻は「壁も床も修理しなければならず、元通りになるまで1カ月はかかる」と嘆いた。
ごみの回収に当たった職員によると、畳も含めると4トンの収集車で50台分のごみがあり、古尾地区だけで2、3日はかかりそうだという。
■県道3線通行止め
8日午後1時現在、県道では、上富田南部線(田辺市稲成町)、田辺印南線(同市秋津川)、温川田辺線(同市伏菟野)の3線で通行止めになっている。
田辺市龍神村の国道371号(高野龍神スカイライン)と、みなべ町滝の国道424号は片側交互通行。田辺市上秋津の県道田辺龍神線と、同市上万呂の県道上富田南部線、同市上三栖の県道平瀬上三栖線の規制は8日昼までに解除された。
西日本高速道路によると、7日朝から続いていた阪和自動車道みなべインターチェンジ(IC)―南紀田辺IC間の通行止めは、8日午前0時に解除した。両IC付近で計3カ所の土砂崩れが起きていたが、撤去作業が終わった。
このほか、土砂崩れがあった田辺市の高尾山(606メートル)でも登山道が通行止めになっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090708-00000000-agara-l30