【米国公文書】ゾルゲ事件資料集 -「ゾルゲ事件」報告書 GHQ・CIS編-
http://www.shahyo.com/book/0560.html
二 リヒャルト・ゾルゲ
1924年にゾルゲはフランクフルトでのドイツ共産党秘密総会に出席した。彼はコミンテルン代表
のヨシフ・ピャトニツキー、ドミートリ・ザハロビッチ・マヌイリスキー、オットー・ウィルヘルム・クーシネ
ンとソロモン・アブラモビチ・ロゾフスキーをもてなすための歓迎委員会の一員となった。年末にかけ
てこのソ連代表達の招待でゾルゲはモスクワに送られた。ゾルゲはドイツ共産党を辞めてソ連共産
党入りをし、コミンテルン(共産主義インターナショナル)の情報部の一員となった。
ゾルゲは1927年にはスカンジナビアと英国にコミンテルンの情報・組織局の特別代表として派遣
された。1929年まで留まって、スカンジナビア諸国や英国の共産党と協働して労働問題や共産主義
活動に関する情報を集めた。
※ゾルゲの祖父、アドルフ・ゾルゲはマルクスの第一インターナショナル時代の組織で、カール・マル
クスの秘書をしていた。