かくり世とうつし世をつなぐ虹の橋…そのふもとにそびえる不思議な館の猫支配人は、数日前にキウリの馬で猫たちを送り出していて、今宵かの子たちを迎えに行くようだ。
「参りましょう、お願いしますね」
先に戻っていた馬の聖獣は、支配人を背に乗せると虹の橋をかけ登り、ナスビの牛が歩いている橋の頂上あたりに付けるとくるりと回って並列した。
馬と支配人の姿を認めた牛の聖獣は、猫たちを乗せたソリを優しく静かに止めた。
白猫が茶トラの猫に聞く。
「これはレタスとかっつんです。人間のお母しゃんが持たせてくれました」
その子はみずみずしいレタスと少し厚めの鰹節をかじっていた。
「食べますか?おいしいですよ」
別の猫がやってきて…
「じゃあ俺のちゅ~るボックスの中から好きなヤツををあげるよ。鰹節にディップすると旨いんじゃね?」
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「私のカニカマとササミもあるわよ」
その声に気づいて猫たちは、支配人とキウリの馬に手を振った。

猫たちは言われたとおり、魔法のリュックにそれぞれの宝物を入れて背に負った。
「では、虹の橋の~~」
「滝くだり~~」![]()
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掛け声と共に![]()
猫たちを乗せたソリが、橋の頂上からどーんと勢いよく駆け降りてゆく![]()
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大丈夫![]()
牛の聖獣が、おーきなっ おーきなっ とてつもなく愛に満ちた猫たちを支え…
大丈夫![]()
馬の聖獣が、周りを支えて落としっ子がないことを目配りする…
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「わー!」![]()
「きゃっーーー!」![]()
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「ばんにゃ~~~い!」![]()
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いっときだが…それはそれは優しく温かく尊いものだった。
そして、 虹色のソリはふんわりと着地してみな笑顔でこの世界に帰り着いた。
「ではね、出口に近い子からゆっくり降りるのですよ。これにて今年のツアーは終了です、お疲れさまでした」
猫たちはパチパチと拍手してソリを降り、牛と馬にお礼を言いながら、館の庭でまたもわいわいし始める。
その姿を見ながら、支配人はこの仕事の喜びと誇りを感じるのだ。
「愛猫たちのお盆ツアー・カエリの巻」(未刊)







