「ハンモック好きな猫③」
アザーストーリー

猫妖精のハンモッティが秘密の洞窟でお昼寝をしていた頃、遠く離れた北の王宮では妖精の女王が心を痛めておりました。
洞窟は…雪・氷・水の魔法を司る女王の力が働き、冷気が我が子を包み込みます![]()
体が凍えてしまうのに、ハンモッティは何かとここへやってくるのです。南半球最大の城にて猫族を束ねるこの王様は、ハンモッティの父です![]()


慌てて、父の前にひれ伏します。

父は一息ついて「あの子は来年、北の城へ帰る」と告げます。兄弟猫は驚きました。

妖精と獣の子どもは夏至の日を9回迎えると、各々完全な妖精か獣に戻り
男の子は父の元へ
女の子は母の元へ還ると。
これは自然の神様が決めた事…
妖精と獣の能力を持ち合わせたまま百年、千年と生きて力をつけてゆくと、森羅万象を脅かす存在に成りうると。
ティティは次のミッドサマーには、母に似た美しい妖精となるだろう…」
今夜はミッドサマーのおまつりで、砂漠の城には様々な猫たちや妖精たちが遊びに来る。夏至の空も妖しげだ。
父は砂漠を走りながら、幼いティティとめぐった華やかなまつりの夜を思い出す。

とうたまー、ティーはとうたまと母たまと手ってつないで、ここ歩きたいー![]()
私だってあの方をお招きしたいのだよ、でもそれは叶わない、いつかそなたとお別れする時に何もかもお話しするよ、カーニバルやパレードの中を歩きながら心で呟き、別の言葉で答えを濁していた。
ま、いいか…



