(前回からのつづき)
陛下
わたくし共をお忘れですか![]()
若干ふらつき気味の宰相・ユウホテップと共に白銀の騎士団が現れた。
そう
女王・ラムーセスには見覚えのある

双子の騎士たちが
ネズミパークの衛兵たちを率い、
1年前のサンラータンマ献上の折にも驚かされたが
今回も、密かに完璧な武装を施し、その小さな体で
ラムーセスの治めるニャジプトを守ろうと言うのか。
だがラムーセスはもの悲しい表情をしたのち、宮殿の外をみやる。
小さな、がしかし輝く騎士たちは続けた。

陛下は我々弱き者を…他の土地では追いやられ蔑まれ、
多くの仲間が食い殺されてきた中で…

母が宮殿で子育てをするのを見守り、
我々のためにネズミパークを建立して下さいました![]()

そう…そんなことも在りましたね。
猫の女王は誇り高く静かに笑い、だが厳しい表情で
空を、風を、大地を、空虚にみやるのであった。
かように小さき者までこの闘いに巻き込む訳には参らぬ…
猫族は
ただひたすらに
ぐうたらし
食っちゃ寝し
それでもなお、太陽に愛されるぽかぽか種族であらねばならぬ…
ここは我が立ち上がるべきかな…とラムーセスが思った
その時…![]()

なんと
ラムーセスの心の声を肯定するかのごとく![]()
強烈な太陽の光が降り注いだ![]()
宮殿の中にいた全ての猫たちも
ネズミもたちも
こんなにも激しい光を浴びるのは初めてのことであった。
み
な
目が
くらむような
まばゆい
光に
ひれ伏す

強き心、清き魂を持つ、猫の女王よ…
なんと![]()
太陽神・ラーの御声であった。
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我はそなたに力を与えん…
巨大なる光の船を与えん…
この船に乗る者は、決して傷つかず、無敵となる…
強大なる炎のつるぎを与えん…
この剣をふるう者は、悪しき魂を浄化し、真のぐうたらに導かん…
そなたになら、使えるかな…
その声と共に轟音が鳴り響き、ラムーセスの宮殿の外に
黄金色の巨船が天空から静かに
舞い降りて来た![]()
それを引くのは、真紅の炎をまといし不死鳥・フェニックス…
フェニックスはラムーセスの前にかしずき、こうべをたれた。
偉大なるアメン・ラーよ、恩名を讃えん。
聖なるカヤックと尊き真実のつるぎ、わたくしは確かに使えます。
ラムーセスは立ち上がり、ひれ伏す民に声高らかに告げた![]()
わたくしの父王から譲り受けた光の兜を持て
祖父から譲り受けた疾風の鎧を持て…
叔父から譲り受けたみかがみの盾を持て…
ただひたすら猫族全てに正しき道を示すべく…
ラムーセスは立ち上がった![]()
皆の者![]()




我と共に太陽神の聖舟にこい
ここなら安全だ
もちろんネズミの騎士たちも御同行願う
確かな目で、心で、猫女王の誇りをかけて立ち上がるラムーセス…
今、太陽神という絶大な味方を得て…
国を守るために民を守るために、己が己である正義を貫くために…
大いなる箱舟が動き出そうとしている…。
(第3章【遠征記】へとつづく)





これはなんとしたことでしょう…






