(きのうからのつづき)
ふしぎなじかんとくうかんがこうさするばしょで
みけねこがであった かこのじぶん…
このよにうまれでるまえの みけねこのたましいは
まっくろい ふきつなけむりをまとい
このあしかせはびょうき
わたしはびょうきをもってうまれる…
このとき みけねこはおもいだします
たちあがろうとするだけで
あしのふしぶしがいたみます
ねながらのびをして
てやっとあたまをおこすだけでも
なぜかりょうあしが
びりびりといたむのです
そうすると にんげんがごはんをもってきて
にんげんはもうかたほうのてで
みけねこをたいせつになでつづけます
にんげんは ねこがみさまにおいのりをして
みけねこをなんとか なおしてくだいと
なんとか ながいきさせてくださいと
チビチビに あらためてきづかされたのです
みけねこは おりたって
じぶんのあしにも
あのくろいふきつなけむりが
びょうきのもとが くっついているはずだ…
しかも もっとおおきくなっているはずだ
いっせいのせぃ…
おもいきってみけねこは
じぶんのあしをみました
すると…
みけねこのあしにはにじいろというべきかな…
うつくしいひかりのおびがとりまいています!
もしあのままひろわれずにいたら
まっくろにふくれあがっていたかもしれない
だいじにされるなかで!
あらがえないやまいであるにはせよ
かわっていける…
いや かえていけるっていうことを
みけねこのびょうきのたまが
きづくと みながおおきくとびはねていました
そのなかには さっきのチビチビのように
なにかをかかえているこもいます
くろいふきつなたまを
なんこもかかえているこもいます
みんないっせいに みけねこにくっついてきました
さながら ねこだんごのようにあまえ…
ありがとうみけねこさん
ぼく げんきでたよわたし はやくうまれたいな
これもまた ねこがみさまからの
これからうまれるものたちへの
おくりものだったのでしょうか…
みけねこは みなにみまもられ
これからおきるしれんをおもうと
ふりかえられずにはいられませんでした
でも ちいさなたましいたちは
どんなうんめいでも
しゅくめいでも
なにかの
へんてこりん
がくっついていても
だいじょうぶ
だというおもいをいまいちどなげかけ…
もといたばしょへもどります
そう!もどらなければ!
こうして みけねこをのせたふしぎなひこうせんは
たくさんのひかりのうずにそめられて
おおくのいのちのはこぶねとなって
ときに にんげんたちへなにかをきづかせながら
ほんとうは まいにちがかんしゃ
いまここにいること
いっしょにいること
であえたことすべてすべて
と…
いうことで…
しんじるひかりが
かえってきたみけねことともにあります
「せいやにともるいのちのひ(未刊)」より
※本当にここまでお読み下された方には感謝です
後程あとがきを載せたいと思います※