キャッスル夜風が砂の大地をなでる頃…
猫たちの城も眠りにつく。

ラムちゃんマン劇場

このところ…

大神殿とピラミッドの建設が相次ぎ

ラムーセスは疲れていた。
ラムちゃんマン劇場
いつものプライベートラグーンで

考え事をしていた彼女は…
ラムちゃんマン劇場
つい転寝をしなる体を起こして

ラムちゃんマン劇場

王冠のボートへむかった。
ラムちゃんマン劇場
と…「陛下…」
猫族ではないものの気配が…
ラムちゃんマン劇場

なんと…いつぞやの

ちゅうちゅう兄弟が立派に成人している… 

「女王陛下、覚えておられますでしょうか」

niko*
ラムーセスは思い出していた…
ラムちゃんマン劇場
あの夜…

か細い母ネズミに連れられて
城を出て行った幼子
懐懐たち。

ラムちゃんマン劇場
母ネズミが宝物殿のチーズを
かっぱらいに行っている間…

ラムちゃんマン劇場
毎夜キャッスルラムーセスが

あやしていた幼子たち…

そうそう

ラムちゃんマン劇場

…あの時の子が立派になって
ラムちゃんマン劇場
私も年をとるものです音譜
ラムちゃんマン劇場

風船そんなラムーセスに

兄弟はあるものを差し出した。
ラムちゃんマン劇場
ちゅう「明朝、陛下御建国のちゅうパークの…」
ちゅう「17周年式典にて公国大使を…」
ちゅう
「任命されます。そこで陛下のために…」
ちゅう「ニャイル川で陛下のために…」

ラムちゃんマン劇場
そこにはおいしい
『サンラータンマ』という貴重な魚が
ビックリマーク
ラムちゃんマン劇場

ちゅう「陛下は猫族の光でありながら…」

ちゅう「我々の太陽でもあります…」

ちゅう「弱きモノを捨て去らず…」

ちゅう「慈しみをもって接して下さいました…」
ラムちゃんマン劇場

そしてクスッ
ちゅうちゅう「実は16年トライしてやっと

サンラータンマを捕まえました」

得意げ得意げ「来年も参ります故…」
ラムちゃんマン劇場
この小さな体を危険にさらし…

我のために…
ラムちゃんマン劇場

ラムーセスはちゅうちゅう兄弟に笑顔を向けた。
ラムちゃんマン劇場

来年も再来年も楽しみじゃ。

…ただし、そちたちの

得意気な笑顔が揃ってこそじゃ。
ラムちゃんマン劇場
今後は堂々と城門から参られよ。

勇敢な騎士殿よ。
ラムちゃんマン劇場
ちゅうちゅう兄弟はラムーセスに深々と敬礼し、

晴れやかな顔で帰って行った。
風船

そしてまた孤高の女王もまた…

温かな気持ちで眠りにつけるのだった。



「ラムーセス女王の日記(出展不明)」より