このところ…
大神殿とピラミッドの建設が相次ぎ
王冠のボートへむかった。
と…「陛下…」
猫族ではないものの気配が…
なんと…いつぞやの
兄弟が立派に成人している…
「女王陛下、覚えておられますでしょうか」
か細い母ネズミに連れられて
城を出て行った幼子たち。
母ネズミが宝物殿のチーズを
かっぱらいに行っている間…
毎夜ラムーセスが
あやしていた幼子たち…
そんなラムーセスに
兄弟はあるものを差し出した。
兄「明朝、陛下御建国の
パークの…」
弟「17周年式典にて公国大使を…」
兄「任命されます。そこで陛下のために…」
弟「ニャイル川で陛下のために…」
そこには
『サンラータンマ』という貴重な魚が…
兄「陛下は猫族の光でありながら…」
弟「我々の太陽でもあります…」
兄「弱きモノを捨て去らず…」
そして
「実は16年トライしてやっと
サンラータンマを捕まえました」
来年も再来年も楽しみじゃ。
…ただし、そちたちの
得意気な笑顔が揃ってこそじゃ。
今後は堂々と城門から参られよ。
晴れやかな顔で帰って行った。
そしてまた孤高の女王もまた…
温かな気持ちで眠りにつけるのだった。
「ラムーセス女王の日記(出展不明)」より