キャッスル深夜…
ラムちゃんマン日記
ベッド**ラムーセスの褥を

何やら騒がす者が…
ラムちゃんマン日記
耳壁穴から聞こえる音…
ラムちゃんマン日記
ラムーセスの猫としての
本能がうずく。
ラムちゃんマン日記
察知のいい彼女にゃんこには

小さな音の主がすぐに解った。
ラムちゃんマン日記
ちゅうちゅうコドモねずみが2匹

…母親を探してウロウロしているのだ。
ラムちゃんマン日記
厨房やピラミッドから追い出された

ねずみ族がにげる城の最上階に

潜り込んだらしい。
ラムちゃんマン日記
ラムーセスは爪を出さず

猫の肉球ゆっくりと手を出す。
ラムちゃんマン日記
ケラケラちゅうちゅう猫を知らぬ子ねずみたちは喜び

小さな穴から出たり入ったりした。
ラムちゃんマン日記
ひとしきり遊んだ後…

ねずみ母ねずみが廊下から

コチラを見ているのに気付く。
ラムちゃんマン日記
ラムーセスは寝たふりをし

親子の再会を横目で眺め

ちゅうつぶらな瞳でちゅう

コチラを見続ける子ねずみに

「またいつでも来るがよい」と心の中で呟いた…。




「ラムーセス女王の日記(出展不明)」より