BOOKデータベースより

「今多コンツェルン会長室直属・グループ広報室に勤める杉村三郎は

ある日、拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。

事件は3時間ほどであっけなく解決したかに見えたのだが―。

しかし、そこからが本当の謎の始まりだった!

事件の真の動機の裏側には、日本という国、

そして人間の本質に潜む闇が隠されていた!

あの杉村三郎が巻き込まれる最凶最悪の事件!?

息もつけない緊迫感の中、物語は二転三転、そして驚愕のラストへ!

『誰か』『名もなき毒』に続く杉村三郎シリーズ待望の第3弾。」

 

前回,「名もなき毒」を読んで

ブログつながりの,杉下左京さんから,次は是非「ペテロの葬列

をとお勧めいただき,文庫で上下二巻にわたるし~。とやや躊躇しておりましたが

文庫ではなく,単行本(エコブック)で買いましたが。

お盆休み中に一気読みです。

二転三転のストーリー,社会的背景の描き方。はもちろんですが。

人物描写力がすごい!

なぜ,こんなに,様々な立場の人の心とか。

その状況での表情とか。読者に見えるようにかけるのだろう。

それ以前に,なぜここまで気持ちを推察できるのだろう。

と不思議になります。

改めて,ウィキってみましたが,

法律事務所などにお勤めのことはあっても,失礼ながら,特別な人生経験をされたようにも見えず。(もちろん,作品を書くにあたって,色々と調査などはなさるとは思いますが。)

謎です。

ウィキでは,登場人物が降りてくるようなことが書かれていましたが。

モーツァルトが,天上から音楽が降りてきて,それを楽譜に書くだけと言ってたとかって感じでしょうか。

 

 

驚愕のラスト!については。

(ネタバレ注意です!)

実は,先に「希望荘」を読んでいたので,驚愕ではありませんでした。

アマゾンの評価では,ラストが納得できないと書かれている方も多かったけど。

私には,それまでも正直菜穂子さんのよさがさっぱり分からなかったので。