BOOKデータベースより
「今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、
質の悪いトラブルメーカーだった。
解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、
経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。
折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が注目を集めていた。
人の心の陥穽を圧倒的な筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。」
ストーリーの巧みさ、ミステリーの完成度にも舌を巻きましたが
あらためて,宮部みゆきさんの筆力の凄さを思い知らされた感じです。
ちょっとした日常の中の(誰にでもあるような)違和感を,掬い上げて
表現できる。
様々な立場の人の「無念な思い」(←一言で言えば,そうなのですが)を
文章で実感させられる。
告白に至ったとき(犯罪とかその周辺とか)のその人や受け取った人の表情を
的確な比喩で表現できる。
杉村三郎シリーズの,第一弾の「誰か」が,なぜかいま一つに感じられたので
その後のシリーズを読んでいなかったのですが,「希望荘」があまりに良かったので
遡って,第2弾を読んでみました。
名もなき毒 (文春文庫) [ 宮部 みゆき ]
972円
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希望荘 (文春文庫) [ 宮部 みゆき ]
972円
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