内容紹介より

「警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は、

身元不明のままとなっている死者のリストから殺人事件の痕跡を発見する。

不明者リスト903の男は、自殺に見せかけて

都内竹の塚の団地で殺害されていた。

 

ハイブリッドカーは、本当にエコカーなのか?

日本の家電メーカーは、なぜ凋落したのか?

メモ魔の窓際刑事、再臨場!

警察小説史上、最も残酷で哀しい殺人動機。

ガラパゴス化した日本社会の矛盾を暴露する、

危険極まりないミステリー。 

 

古い団地の一室で、自殺に偽装して殺害された心優しき青年。

彼は、遠く故郷を離れ、日本中を転々とする派遣労働者だった。

『世界でいちばん企業が活躍しやすい国』とは、

『世界でいちばん労働者がこき使われる国』である。

平成版『蟹工船』!」

 

1000枚を超えるページ数がありながら,一気に読みました。

経済小説の側面を持ちながら、

エンターテイメントとしても,素晴らしい。

自動車について,まったく知らない私でも,よく分かりました。

派遣労働者の実態についても,リアルで胸が痛くなるほどです。