3/2に入院
集団部屋に通されたことで、ストレスは夜中まで続きました。誰かがオナラした空気を吸ってしまっているのではないかとか、そういうストレスです。
マッサージもブラッシングも満足したので、夫には帰宅してもらい、家の荷物を少し片付けてもらうことに。私はこの時点で、朝退院できるものだとまだ考えていたのです。家からは徒歩5分の産院なので、何かあればすぐ夫も駆けつけられます。
トイレは鍵がかけられないようになっており、こういうところも集団部屋ではストレスでした。
もう個室のように寛ぎたかったので、後半はパンツ丸出しでうろうろしました。室内はとにかく薄着になりたいのです。別に女同士ですし、いいですよね。
とにかく話しかけてこないでくださいオーラを出し、誰とも目を合わせないようにしました。
夜になって1人が分娩室に運ばれ、もう1人も車椅子で分娩室に運ばれました。
破水したとか、そんな感じの会話が聞こえました。
それで結局深夜一時には4人部屋が2人部屋になったのです。
それから謎の腹痛が始まり、久々に夕食にハムなんて食べてしまいましたので、あたったかなと耐えました。
今思えば、それが陣痛だったのですね。トイレに入ってから立ち上がった時、明らかにお小水ではないものがサラサラ流れましたので、慌てて破水ではと看護師さんに相談。すぐに激痛検査となり、破水が確認され、急遽夫がまた呼び出されました。
朝方4時頃でした。駆け付けた夫は目が死んでおりました。
そこから個室に移るのですが、車椅子が来たと思ったら、荷物が多いからという理由で車椅子に荷物が乗せられ、私は歩かされました。👹
個室はそのまま分娩室として使用されるので、もう出産まで移動は必要ないとのことでした。
そこから仮眠。痛みよりも眠気が勝って、朝食まで寝続けました。
朝食後に担当チームのご挨拶がありました。
部屋にアロマが焚かれました。
食べた後も寝続けていて、そのうちやっと陣痛では?と思う軽い痛みが2分間隔で始まりました。
それでも眠いので、夫と2人して寝ていたところ、歩くなり運動しなければずっと産めませんよと、看護師さんにアドバイスされました。
破水してしまったこともあり、促進剤を朝から流されておりました。それが午後には効き始め、いよいよ少し痛くなってきました。
破水というのは、バッと流れてピタッと止まるものと考えていたため、ダラダラ流れ続けることがストレスでした。とにかく身体が汚いという感覚に慣れなければなりませんでした。
これ、いつ終わるんですかね。
と看護師さんに聞いたところ、出産が終わるまで続きますよと。
???調べてみると、流れ出たところでまた体内で作り出されるものなのですね。絶望しました。
無痛分娩に使える麻酔は2回と事前に聞いていたため、前半はなるべく我慢しようと考えておりました。運動してくださいと言われたため、仕方なくバランスボールへ。
お腹には常にNSTの電極をつけられており、陣痛の強さなどがモニタリングされています。これでチームの方々は内診のタイミングをみているのです。
これが圧迫感あり、だんだん当たっている部分が微妙に痛痒く感じてストレスです。
なかなか痛い。しかし内診結果は数時間経っても1cmから変わりません。がっかり。
バランスボールをずっと頑張って、1cmから3cm。
この時点でもう耐え難い痛みになりました。
痛みの感じ方は本当に人によって違うそうで、バランスボールは中止。ベッドで横になってからは更なる激痛。
3cmでこれ?10cmまで耐えたら本当に死んでしまう👹
無痛分娩の話ってどうなっているんです?
看護師「まだ早いです。4cmまでは麻酔を使えません。」
早いとか知りません。今欲しいと言っているんです。👹
看護師「ではドクターをお呼びします。」
この時点で虫の息。
医師「まだ早ry」
パニックに陥り過呼吸からの呼吸困難
緊急事態として医師と看護師達がぞろぞろ。
もうこの辺の記憶がほぼ無し。
私がまともに応答もできず息も止まっていたとかで、夫もパニック。
それで、3cmのまま無痛分娩のため麻酔を背中に受けました。
痛みを感じなくなった頃にまた看護師さんたちがぞろぞろ。
大丈夫ですか。あのままどうなっちゃうのかって皆怖かったんですよ。意識が戻って良かったです。
撫でられたりハグされたりしました。
長い髪の毛が珍しいらしく、触られたり褒められたりしました。
こんなに辛くてまだ3cmだなんて、本当にこの後大丈夫なの?👹
頭の中はこれでいっぱいでした。
恐怖の痛みから、運動しなかったことを猛反省し、無痛麻酔に感謝しながら運動を続けました。下半身の感覚が鈍くなるので、最初立ち上がる時が大変でした。
そうして過ごしているうちに部屋の外側から何度も終末の叫び声が聞こえました。他の妊婦さんたちです。
看護師さんに、自然分娩の人たちは大変ですね、と言うと、
1人は自然分娩ですけど、もう1人は無痛分娩ですよ。
???
え?無痛分娩で叫ぶんです?
深く考えないことにしました。
外が暗くなった頃、また痛みを感じ始めました。
内診7cm。しかし麻酔は2回のみ。残り一回は絶対に最後に残そうと耐えたのです。
この時点で昼夜スタッフ交代となり、再度チームご挨拶がありました。
痛みはすぐに激痛となりました。死ぬほど痛いとか言いますけど、実際死にますよ。
耐えられず麻酔を希望したところ、再び内診グリグリ
お局っぽい看護師「もう産まれます。この段階で麻酔なんて使えません。」
いまさっき7cmと言われたばかりでもう産まれるなんて信じられるわけないでしょ!!!この嘘つき!!!この病院は患者の意思を無視するの!?!←激痛で大暴走
本当です、本当に産まれますから!!いきんで!!!
嘘つき嘘つき嘘つき!!!!医師を呼んで!!!!👹
医師登場
男性医師「麻酔はこの段階では使用しませんよ。長引くだけです。」
じゃあなんで教えなかったの!?我慢してたのに!!!!👹
医師「じゃあなんです。今から帝王切開に切り替えろって言うんですか。無理ですよ。よっぽどのことがなければこの国ではそんな処置しませんから。」
バースプランなんて何の意味もないじゃない!!!全員訴えてやる!!!!!!👹
夫。この時点で泣き始める。
決して感動の涙ではありません。
こんな暴言を通訳したくないという、板挟みの涙です。👹
看護師「もう頭が見えてる!!!ほらいきんで!!!」
嘘!!!絶対嘘!!!👹泣
夫「本当!今見える!!(泣」
夫は私に嘘が言えない性格なのでさすがに信じました。
しかし私のHPはもう0です。
……シテ……コロシテ……👹
夫「フランシスカ!!!泣」
夫、涙ながらに医師に麻酔を懇願するも、絶対できないと拒否される。
看護師「協力するから頑張って!!!」
無理……無理……死👹
ここまで20分くらい↑
もう産まなければ痛みから解放されないとやっと理解する↓
わかった!!!わかったから!!!じゃあもう頑張りますから協力してください!!足なんか押してないで子どもの頭引っ張るなりお腹押すなりして!!!👹泣
看護師「タイミング合わせるから!!!言って!!!!」
今!!!!!👹死
サイドにいた医師をチラ見
左手は……添えるだけ……
医〜者ぁぁあ"あ"あ"
怒りで生き返りました。
看護師「産まれたわよ!!!!」
大号泣(激痛
そのままカンガルーケアで胸の上に置かれました。
重さに驚きました。お腹の中に入っている状態とはまた違った感覚です。
赤ちゃんって本当に産まれた瞬間から泣くのですね。
しばらく泣いていました。(私が
それでお局風看護師さんもちょっと泣きながら、本当によく頑張りましたねと。
真顔でお怒りに見えた男性医師も急に笑顔になり、
素晴らしいことだよ。きみは自然分娩で産んだって周りに自慢できるよ!!それに殆ど裂けなかった!!ところでキャプテン翼って知ってる?あれ昔よく見てたよ。
このタイミングでキャプ翼……
看護師「ご主人、へその緒切って。はいこれ。」
夫は血がダメな人です。
夫「え……いや……泣 というか、バースプランではこのまま30分は赤ちゃんの栄養のために放置するという約束で……」
看護師「いいから早く。」
切らされる夫
あとから、へその緒ってどんな感じだったのと聞いたところ、
透明なビニール袋に血液と肉を入れた感じデス。
と、夫から回答が得られました。
今から縫っていきますが、麻酔を使うので痛くありませんよ、と医師に言われましたが、チクチクと痛みを感じました。
本当に麻酔使ってます??(号泣👹
というか、先程殆ど裂けなかったとか言っていた割に何針も縫っていませんか???
医師「産むスピードが早すぎたから、ちょっとね……」
この部分の切る切らないは欧州でも意見が色々あるようです。今回の病院は、あまり切らない方針なのだとか。私はどっちでもいい派です。
処置終わり、そのまま別の個室へ移され赤ちゃんの体重チェックや検査へ。
無痛分娩でこの痛み。これは二度と産めない……
そう考えただけに、ずっと感動しておりました。
これだけ痛い思いをしたのです。すごい価値のあるものを手に入れてしまったという感覚です。
夫も嬉しそうに抱っこ
お局風看護師さんが記念撮影をしてくださりました。
この後また胸の上に赤ちゃんを乗せられ、授乳を開始してください。と
そんなもん出ませんよと言ったら、少しは出ますよと、思いっきり乳首をつねられました。
ギエエエエエエ(激痛
ちょっと笑う看護師👹
瀕死
結局五日間入院しました。当日から母子同室。
念願の個室です。夫も泊まれました。
リノベしたばかりで、シャワー、トイレも綺麗でした。
赤ちゃんは体温管理できませんからと、私のベッド内に置かれました。
ポーランドは出産してすぐに退院というイメージがあったのですが、五日間検査や子育て教育に追われ、なかなか忙しかったです。
産後初日、寝たきりでいたところ、回復が遅くなるので室内を歩くようにと言われました。
激痛で起き上がるのもやっとです。
これにうちの両親は大反対でした。1ヶ月はまず安静にするものだと。国が違えば考え方も違います。
3時間ごとにミルクをあげなければならないということで、母乳量が足りないという点から市販ミルクを無料で毎回いただけました。これがなかなか美味しそうです。
用紙に毎回記録をします。
で、ちゃんと3時間ごとにお世話をしているか、夜中も看護師さんたちがチェックのため見回りに来ます。
スマホにアラームをつけて起きれるようにしました。
新生児用のお洋服は寄付されているのか、毎日レンタルで交換し放題でした。
オムツなどは持参品で、こちらも3時間ごとに交換します。
私の身体がボロボロなので、夫が色々と頑張ってくれました。
夫は一瞬家に帰宅して、鳥たちのお世話もしなければなりませんでした。
夫と私が日本語を話していることが珍しいのか、看護師さんたちはこれが気になるらしく、夫はどこで勉強したのか、何年学んだのか、出会いはどこかなどあちこちで質問攻めでした。
5人くらいのチームが毎朝回診に来ます。そこで当日のスケジュール説明があり、鎮痛剤など必要なものをリクエストしたりできます。
へその緒を短くカットする日、そのまま捨てられそうになりましたので、一応日本らしいかなと思い、くださいと言って受け取りました。
こんなのとっておくの?と、看護師さんはとても不思議そうでした。
桐箱は両親がプレゼントしてくれるようです。
両親はおじいちゃんおばあちゃんになったわけですが、意外と孫にデレデレでした。
病棟で双子を見かけました。双子はセットで移動ベッドに乗せられるのですね。とっても可愛かったです。
夜にシャワーを浴びた後、換気扇の近くに長い紐が下がっているのを見つけました。換気扇のスイッチ……?
注意書きなど何も無かったのですが、50%の確率で緊急ブザーではと思ったのです。
夫を呼んで、一緒に1分くらい考えたのですが、試しに引っ張ってみようということに。
結果、何も起こりません。
壊れている?……と思った矢先、バタバタと看護師さん達が部屋に息を切らして駆け込んできて、
どうされましたか!?!
緊急ブザーでした。注意書き必要ですよ。
何事も無くて良かったですと、めちゃくちゃ心臓に悪いわ、というリアクションで去っていきました。
授乳の際に痛みを感じると伝えたところ、謎の自然治療が始まりました。ハーブティーを作り、これを使用して毎回授乳後に洗浄しろというのです。
その後は毎回保護クリームを塗ります。
検査の結果、赤ちゃんが舌小帯短縮症であり、これが痛みの原因でもあると診断され、翌日簡単な手術が行われました。一瞬で終わります。
アホな夫がその様子を見て、看護師さんたちに
こんなことして可哀想……
なんて発言したものですから、睨まれておりました。
好きでやっているわけではないでしょうに
数週間授乳前に必ず口内マッサージを行うよう指導されました。
経過がよくなければ再手術となるようです。
数週間後に専門医が自宅まで経過を見に来るそうです。
産後2日目にして、夫の長い説得があり、義両親にも生まれたことを知らせることに。
本当は退院まで教えたくなかったのです。理由は以下の通り。
・来ないでと言っておかないと家まで勝手に来る。
・病院に押しかけられる可能性大。
・一瞬にしてあちこちに噂が広まり、親くもない人たちからお祝いのメッセージが届き困惑する。
・噂が広まると夫が電話の嵐を受ける。
・しつこい写真くれ攻撃が始まる。
寝不足+激痛で身体が辛いこともあり、対応しきれないと考えていたのです。
でもさすがにの両親にだけ教えて、こちらの両親には教えないというのは失礼でもあるなと、意を決して報告。夫が配慮してくれて、スケジュールも詰まっているのでメッセージのみ受け付けますと書きました。
これが一瞬で拡散されたのですが、空気の読めないいとこから早速電話がかかってきました。(無視
案の定家族チャットがうるさくなりました。
そしてこのタイミングで義姉長女がインド🇮🇳ムンバイに2週間旅立ってくれました義母の気を引きつけていただきたいです。
義姉長女は先月から出産予定日をしつこく聞いてきたのですが、予定日に合わせて旅立ったあたり、本当に子ども嫌いなのだなとよく理解できました。
おばさんって呼ばれるようになるのも嫌でしょうし。
一度帰宅した夫。家のドアを見てびっくり。
名前入りでコウノトリのぬいぐるみが……
高齢の義両親がサプライズ訪問していたのです。
わざわざこのためだけに車で往復2時間ですよ。ちょっと重く感じました。
↓↓震災復興支援↓↓
石川県は七尾市の、味噌まんじゅうで有名な竹内さんです。
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