BIM/CIMの概念について簡潔に説明せよ。また、建設工事の施工段階におけるBIM,CIMの活用事例を2つ挙げ、それぞれに関して期待される効果を具体的に述べよ。

 

■回答

1.BIM/CIMの概念について

 建築物やインフラについての計画、設計、施工、維持管理のプロセスを一貫して3次元モデルを活用する管理手法。

 各段階で、情報を充実させながら活用し、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を図るもの。

 BIM/CIMモデルとは、対象構造物等の形状を3次元で表現した「3次元モデル」と、付与する部材の名称、形状、寸法、数量などの「属性情報」を組み合わせたものである。

2.建設工事施工段階でのBIM/CIM活用事例

(1)生産性向上

 事例内容:フロントローディングとしての事前確認を行う。具体的には、コンクリート構造物の配筋を事前に確認する。

 期待される効果:

コンクリート構造物の鉄筋干渉回避を予め確認できることで、生産性向上の効果が期待できる。

(2)合意形成・情報共有の容易性向上

 事例内容:関係者が多くわたる社会資本整備において、事業等を分かりやく伝える。

 期待される効果:

シミュレーションや仮想体験を利用できるため、言葉や2次元データよりも、正確に分かりやく伝えることができる。

 

■自己評価

キーワードは、3次元モデル、一連のシステム、属性情報、生産性向上、鉄筋干渉回避、合意形成、フロントローディングあたりでしょうか。