切土のり面保護工を選定するうえでの基本的な考え方を説明せよ。
また、切土のり面保護工において、植物によるのり面保護工と構造物によるのり面保護工の中から、工法の名称をそれぞれ一つ挙げて工法の概要を説明せよ。
■回答
切土のり面保護工
1.選定するうえでの基本的な考え方
「道路土工 切土工・斜面安定工指針」など技術的に信頼性の高い文献に基づき、選定する。
具体的には、切土のり面が、安定勾配が確保できるか、落石の恐れの有無、地山の分類(土砂、軟岩、硬岩)、湧水の有無、風化の有無、緑化の必要性の有無等を総合的に検討し、選定する。
なお、保護工には、無処理、植生工、石張工、モルタル吹付工、植生基材吹付枠工、グランドアンカー工などがある。
2.植物によるのり面保護工
(1)工法名称:植生基材吹付工
(2)工法の概要
岩盤状態等ののり面を緑化する工法。
のり面に、金網を張り、アンカーピンで留める。さらに、その上から、緑化基盤材を吹付機を使用して、厚みのある吹付作業を行う。
3.構造物によるのり面保護工
(1)工法名称:モルタル吹付工
(2)工法の概要
岩盤などののり面に、のり面に金網を張り、スペーサーを併用しアンカーで固定後、モルタルを規定の厚さに吹き付ける。
以上
■自己評価
植生基材吹付工も、モルタル吹付工も関わったことはありますが、選定の考え方というのは、意識しないと整理するのが大変ですね。
アンカーで留めるまでは、一緒で、何を吹き付けるかが違うだけなんですね。勉強になります。