令和4年9月に「道路空間を活用した地域公共交通(BRT)等の導入に関するガイドライン」が策定された。これを踏まえて、BRTの導入が求められている社会的背景とBRTの概要を述べよ。また、導入にあたっての留意点を説明せよ。

 

■回答

1.社会的背景とBRTの概要

(1)社会的背景

 カーボンニュートラルの促進、高齢化に伴い免許返納者増加への対応など、人口減少下の地域の交通手段の確保が必要。

(2)BRTの概要

 速達性、定時性、輸送力は、従来のバスよりも高度な性能を発揮。鉄道と路線バスの中間的な輸送モードで、比較的ルート設定の自由度が高い。

 他の交通機関との接続性を高めるなど利用者に高い利便性のあるバスシステム。

2.BRT導入時の留意点

➀構想段階

まちづくりの計画など関連計画との整合。

整備方針として、検討範囲、整備方針、整備イメージの設定。モビリティ・ハブ等の整備や、官民連携の導入可能性も検討が必要。

➁計画段階

走行空間、停留所、車両、運行管理システム、情報案内システム、自動運転、専用レーンの検討。

③事業化段階

設計施工時の連携、多様な主体と連携

④管理運営段階

効果検証、データ収集・活用・提供のための体制構築。                  以上

 

■自己評価

実際の問題は、もう少し掘り下げた形で出題されると予想。

2枚モノでも対応できるようにあえて幅広の問いに。

キーワードは、カーボンニュートラル、速達性、定時性、輸送力、利便性、中間的な輸送モード、ルート設定の自由度が高い、接続性、接続連結性、まちづくり計画、モビリティ・ハブ、官民連携、自動運転、専用レーン、体制構築 などになると思います。