「乾杯」は、戦後作られた言葉です。
戦前までは、
せーのっ彌榮(いやさか)と言っていました。
彌→弥
榮→栄
▼彌(弥)は、端から端まで行き渡る・どこまでも広がる
といったポイティブなイメージを持つ言葉です。
和暦の3月を表す「弥生」という言葉は、
弥→花が咲き誇る様=生命力に満ち溢れる=いよいよ・ますます
生→草木が芽吹く
という意味が込められています。
なので彌榮とは
【ますます栄える】
という意味となります。
その語源は古く、元は
祝詞(のりと:神様へ奏上する言葉)であり、漢字が伝わる以前から使われてきた大和言葉です。
そもそもは【いやさかえ】から【いやさか】となった、という説もあります。
「いや」は万葉集に用例があり
→「ますます」の意味だとされており、
「さか」は日本書紀に用例があり
→「栄える」の省略、だとされています。
戦後GHQに潰された日本の重要文化はいくつもありますが、彌榮もそのひとつでしょうね。
乾杯=おめでたい席で【完敗】を連想させる言葉を唱えるよう、あえてその語呂を選んで当て字としているのかもしれません。
発音してみて勘の良い方なら気付くと思いますが、
沸き起こるエネルギーといいますが、
腹にチカラがこもると言いますか・・・
やるぞー!!
のような気持ちにさせてくれる、不思議な言語です。
彌榮という言葉を聞いて思い浮かんだのが、
沖縄ソングユニットのBEGINさん、島人ぬ宝が頭をよぎりました。
イーヤーサーサー!
が、どうしても
イーヤーサーカ!
に聞こえました。
同じ人、いらっしゃるかしら?
神が初めて地球に降り立ったその地は沖縄だという説があるので、
沖縄の米軍基地、彌榮の廃止、沖縄民謡に隠された真実……
とか実はあるのかもしれないですね。
彌榮は別の土地や神社に付いた名前となれば読み名も変わるそうで、お気を付けください。
彌榮(やえい)神社
彌榮(みえ・やえい)さん