- 伝える本。

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著者は天才である。
たぶん。
描かれた言葉は、色とりどりの輝きを放つ大河のごとく滔々と流れてゆく。
僕は、その流れに身を委ねる。いつか、求めているものが手に入るんじゃないかと、期待に胸を膨らませて。
でも、それはなかなか現れない。
ページを4/5も過ぎたところで、ようやく川底に足が着く。いよいよか?と読み進めたが、最後まで求めているものは手に入らなかった。いや、拾えたものもある。それは確かに貴重なものだ。でも、もうたくさん持ってる。同じことを、いろんな言い回しで繰返しクリカエシ聞かされ(読まされ)、あげくの果てに「つまらないものですが」と言われて渡されたおみやげは本当につまらないものだった。
…ちょっといいすぎかも(^^;)
まあでも本心。
天才(ナルシスト)が「どう?僕の文章美しいでしょ?こんなに書けるんだよ。楽しいでしょ?」と並べた美辞麗句(彼にとっての)ほど辛いものはありません。残念でした。
とはいえ、少しは心に残る言葉もあったので記録しておきます。
「極論すると言葉の意味までも、やはりすべては受け手が決めること」(p104)
「それを聞くと私にどんなトクがあるの?が、ぶっちゃけ『ベネフィット』の正体。」(p153)
「受け手の言って欲しいことを言ってあげる」(p158)
以上