伝えるのって難しい。 | そうでもなくない?

そうでもなくない?

なにが あるか わからない だから あるがまま ありのまま でありたい
※映画レビュー移動しました。
https://filmarks.com/users/shin_juuuuuuuku

伝える本。
¥1,575
楽天

著者は天才である。
たぶん。

描かれた言葉は、色とりどりの輝きを放つ大河のごとく滔々と流れてゆく。
僕は、その流れに身を委ねる。いつか、求めているものが手に入るんじゃないかと、期待に胸を膨らませて。

でも、それはなかなか現れない。

ページを4/5も過ぎたところで、ようやく川底に足が着く。いよいよか?と読み進めたが、最後まで求めているものは手に入らなかった。いや、拾えたものもある。それは確かに貴重なものだ。でも、もうたくさん持ってる。同じことを、いろんな言い回しで繰返しクリカエシ聞かされ(読まされ)、あげくの果てに「つまらないものですが」と言われて渡されたおみやげは本当につまらないものだった。

…ちょっといいすぎかも(^^;)
まあでも本心。

天才(ナルシスト)が「どう?僕の文章美しいでしょ?こんなに書けるんだよ。楽しいでしょ?」と並べた美辞麗句(彼にとっての)ほど辛いものはありません。残念でした。

とはいえ、少しは心に残る言葉もあったので記録しておきます。

「極論すると言葉の意味までも、やはりすべては受け手が決めること」(p104)

「それを聞くと私にどんなトクがあるの?が、ぶっちゃけ『ベネフィット』の正体。」(p153)

「受け手の言って欲しいことを言ってあげる」(p158)


以上