なでしこ力の秘密を知った | そうでもなくない?

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なでしこ力 さあ、一緒に世界一になろう! (単行本・ムック) / 佐々木則夫

¥1,260
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なでしこジャパンを率いて女子W杯で優勝。FIFAの女子サッカー最優秀監督賞も受賞し、名実ともに世界一の称号を手に入れた、佐々木則夫監督。
この本を書いたとき、半年後の世界一を本当に確信していたならこれは驚くべきこと。
いや、予言や予知能力などではない。卓越した真実を見抜く力を持った人物ということなのだ。
どれだけ敬意を表しても足りない。
本書では、その佐々木監督がいかにしてなでしこジャパンを世界一に育ててきたのか、その秘密が解き明かされる!
というものと期待し読み始めた。

本の内容は、想像よりも軽い。なでしこをドラマチックに描くことに気をとられ、なでしこ本なのかマネジメント本なのか、曖昧になってしまったことが要因だろう。ノリさん流マネジメントの極意を期待してたので、やや肩透かし。
とはいえ、参考になる言葉は随所に散りばめられている。

「横から目線」
「コーチの語源は馬車。人をある地点まで送り届ける役目を担う人」
「指導者がやるべきことは、まず選手の長所を見抜き、それを認めているんだというメッセージを本人に伝えること」
「僕はこれらのことを、選手から気に入られようと思ってやっているわけではない。僕が考えていることは、選手が楽しくサッカーに取り組むために、何をしてあげられるかだ」
「『いつもと同じように』というところだ。普段どおりの力を出すためには、普段どおりのコミュニケーションが大切なのだ。追い詰められた時だけ笑ったり優しくしたりすればいい、という意味ではない」

参考にしたい。