夕べの話。
帰宅すると、車付近でみゃあみゃあ鳴き声が聞こえました。
猫がいるなあ、車をイタズラされたらやだな…
と思いさがすことに。
ところが、懐中電灯で車体の下を照らしましたが姿が見えません。
おかしいな?
鳴き声は、まだ続いています。
まさかねぇ…とは思いつつもボンネットを開けてみました。
ラビリンスのようなエンジンルーム内を照らすと、果たしてそこには…
果たしてそこには子猫の姿が!
手のひらに乗るほどの大きさで、入り組んだエンジンの向こうで悲しそうに鳴いています
よし!レスキュー活動開始!
救出した子猫を抱いて拍手喝采を浴びてる自分が脳裏に浮かびます。
「よしよしこわくないでちゅよ~でておいで~」
と、まさに猫なで声で誘う進☆44隊員。
ところが、子猫はむしろ奥のほうへ移動してしまいます。
マジ焦る進☆44隊員。
菜箸に秋刀魚の切り身をはさみ、奥へ突っ込みます。餌で釣り出そうという作戦です。
「ごはんでちゅよ~」
キモイと言われようとなんだろうと猫なで声で必死に菜箸を突っ込む進☆44隊員。滑稽です。
ふいに、懸命の救出活動に汗をかく進☆44隊員の横で、ぶにゃあぶにゃあと鳴き声が聞こえました。
カミさん隊員です。
なにそれなんなのそんなんで効果あるの?と失笑する進☆44隊員を尻目にさらに鳴くカミさん隊員。
すると…
するとどうでしょう!
子猫が鳴き声に向かって、エンジンをよじ登ってくるではありませんか!
すかさず首筋をつかみ子猫をつまみあげるカミさん隊員。
呆然と口を開ける進☆44隊員。
子猫はカミさん隊員の手を離れ、礼も言わず走り去って行きました。
ちょ、ちょっとまってよ。
あれ?オレが救出するはずだったよね?オレがヒーローになるはずだったよね?
うわー!手柄よこどりされたーーーーーー!
orz
あとで聞くと、子猫の鳴き声は親を探す声だった。だから、親猫の鳴き声を真似ておびき寄せた、のだそうです。
さすが、飼育経験のある隊員は違うなあ。
悔しいけどちょっぴりリスペクト。
さて、一段落ついて食事もしてさあ寝ようというとき。
またしても、外から同じ鳴き声が聞こえてきたような気がしました。
なんだか気になり、念のためボンネットを空けてみると…
いた。いやがった。さっきの子猫。
どういうこと?
推測するに、どうやら子猫は好きでエンジンルームに入っていたようです。
カミさん隊員いわく、あそこで親猫とはぐれたのだろう、だからあそこで鳴いているのだいや泣いているのだ!とのこと。
なるほどねー。でもマジ迷惑。
よくみると、エンジンルームの底ってけっこうがら空きなのね。
子猫どころかオヨネコぶーにゃんでも入れそうな隙間がある。
もういいや、放っておこうとボンネットを閉めて就寝。
翌朝確認したら、もう子猫はいなかった。一安心。
まあつまりあれですよ、僕らが夕べ四苦八苦して演じた救出劇は、実は子猫にとっては迷惑千万な行為だったわけですよ。
だって、子猫は好きであそこに入ってたんですからね。
なーんかがっかりwww
ともかく、子猫が親とふたたびめぐり合わんことをお祈り申し上げます。
もっか、エンジンルームに猫が勝手に住めるような構造の自動車を製造したト◯タをどう訴えようか、弁護士と相談しておるところでございます(嘘)