【仙台】マルキーニョス、震災影響で退団
J1仙台のFWマルキーニョス(35)が9日、東日本大震災の影響を受けて退団した。クラブ関係者によると「一昨日の地震の影響もあり精神的に日本でサッカーをするのがきつくなってしまった」という。J1通算109ゴールで、今季補強の目玉だっただけに、1ケタ順位を目指すクラブにとって痛手となった。
[nikkansports.com 2011年4月9日11時51分]
このニュースがつぶやかれた直後、僕のツイッターのタイムラインはまたたく間に、マルキーニョス退団を悲しむつぶやきでいっぱいになりました。
ほとんどがフロサポなのに。
おそらく、Jリーグ関連の他のタイムラインも同様でしょう。
それほど、彼の存在は大きく大切だったのだと思います。
敵とはいえ、彼のサッカーに対する姿勢から学ぶことは、誰にとっても多かったはず。
スペースを探して走りまわるフリーランニング、前線で孤立すれば下がってパスをもらいに行く、ひとたび相手ボールになれば激しくフォアチェック。
攻撃でも守備でも、マルキーニョスの動き出しがスイッチとなり全選手が動き出す、と聞いたこともあります。
鹿島での労を厭わないそのプレーは、誰の記憶にも鮮明に残っています。
先日、震災後の帰国からすぐ日本に帰ってきてくれて、元気に練習している風景を報道で見たばかり。
コンディションも、まったく問題ないどころか誰よりも体がキレていたそうです。
リーグ再開に向けて、きちんとトレーニングをしていたんでしょうね。
そんな、誰よりもサムライらしい選手を失うことは大きな損失、そして悲しみです。
でも、残念ですが仕方ありません。状況が状況ですからね。
ひょっとして、本人は日本に残りたかったのかもしれません。
でも、ご家族がとても心配している。そのことを思うと…という苦汁の決断だったのかもしれません。
きっとそうです。
敵として、本当に嫌な選手だったマルキーニョス。
これからも、どこかでサッカーを続けていただき、いつかもう一度日本に帰ってきて欲しいです。
ご活躍をお祈りいたします。
(。-人-。)