また、メールのタイトルに「【ご報告】昨日の件」などと書いてますか?
僕はつい最近まで、これらの言葉を使ってませんでした。
なぜなら、自分がする電話に「お」をつけて「お電話」という言い方に、とても抵抗があったからです。
自分に「お」をつけるなんて…(゜д゜;)
間違ってるよね、尊敬語と謙譲語の使い方。
そんな風に思ってました。
「ご報告」も同様です。
(ちなみに、そんなときは「電話させていただきます」と言ってました)
ところが、その使い方って間違いじゃないんですね。
ちゃんと、尊敬語として認められているんです。
習慣や慣例ではなくて。
若干古い内容ですが、以下の記述を見つけました。
先年、出された「敬語の指針(報告案)」(平成18年11月8日 文化審議会国語分科会)の37ページに、Q&A形式で、次のようにあります。以下、【 】内引用で、( )内は原文通り、〔 〕内は私の付けた補注です。
【自分のことに「お」や「御」を付けてはいけないと習ったような気がするが、「お待ちいたしています」や「御説明をしたいのですが」などと言うときに、自分の動作なのに「お」や「ご」を付けるのは、おかしくないのだろうか。これは、どう考えたら良いのだろうか。
解説 自分側の動作やものごとなどにも、「お」や「御」を付けることはある。自分の動作やものごとでも、それが<向かう先>を立てる場合であれば、謙譲語Ⅰ〔動作が向かう相手を立てる謙譲語。聞き手(読み手)に対する敬意を表す謙譲語Ⅱに対する用語〕として、「(先生を)お待ちする。」「(山田さんに)御説明をしたい。」など、「お」や「御」を付けることには全く問題がない。
なんだそうです。
面白いのは、次の記述。
また、「私のお帽子」など、美化語〔丁寧語から分離した概念。敬意の向かう対象に対する敬語ではなく、物事や動作を丁寧に美化して表す敬語〕として用いることもある。
ですって。
美化語なんて言葉、知りませんでした。
よく大阪の方がおっしゃる「アメちゃん」も、この部類に入るんでしょうね。
ちがうかっ?(´Д`;)
逆にダメなのは
「お」や「御」を自分のことに付けてはいけないのは、例えば、「私のお考え」「私の御理解」など、自分側の動作やものごとが相手側や第三者に直接かかわらない場合で、自分側の動作やものごとを立ててしまう場合である。この場合は、結果として、自分側に尊敬語を用いてしまう誤用となる。】
だそうです。
なので、
「連絡(する)」は、自分側から相手側(敬意の対象)へ直接かかわる動作であり、謙譲語Ⅰにあたるので、「御」を付けて「ご連絡いたします」としても何ら問題ないということになります。
昔に普通につかっていた言葉が今はちゃんと通用しない、ということはよくありますよね。
でも、日本独特のよい風習である敬語などが変化しているとは、ちょっと驚きです。
言葉って生きているんですね。あらためて知りました。
いかがです?
たまには、賢い進☆成Ωをお目にかけてみました。
お最後までお読みいただき、おありがとうございます。
ちがうかっ!о(ж>▽<)y ☆
ちがうかっ!
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