■Rare Rare File125『衰鯛(スイタイ)』
[ケツロッティの目]「おめでタイ」などといった言葉遊びからも分かるように、ジャパンでは古来より縁起の良い高級魚として親しまれてきたタイだが、この「衰鯛(スイタイ)」からはそんな華やかな背景など微塵も感じとることはできないだろう。骨と皮ばかりに痩せ細ったその不吉な外見から、漁師たちの間ではこのレレアが水揚げされることは不漁の前兆を意味するとして長年恐れられてきたという。しかし、その特徴的な姿は外敵に対して可食部を少なく見せることで「ボクを食べてもおいしくないよ!」的なメッセージを発信するという高度な生存戦略であることが研究によって分かってきた。また、一旦乾燥させたこの魚を長時間煮込むことで極上の出汁(ダシ)が抽出されることも明らかになっており、日本料理やラーメン業界などから熱い視線を集めはじめている。