昨年の息子の私立受験時の話


受験を終えて帰ってくるなり息子が

こんな話をしてきた


今日な、受験大学のトイレで偶然

野球部の後輩に会ってん


後輩は高校生の制服じゃなくて

私服で受験に来ててさ


1浪の俺に向かって


〇〇先輩、

お疲れ様っす!


ってデカい声で挨拶してきてん。


恥ずかしかったえー


だって、周りから見たら


私服の後輩は高校生じゃなくて一浪に見えるし


そいつが

俺に敬語で挨拶するってことは


まるで俺が2浪みたいやん!


そう


その時はまだ


息子にとっても


私にとっても


2浪は未知の世界であり


それは

1浪で決めきれなかった敗者の世界であり


恥ずかしいことという認識があった


しかしいざ2浪になってみると


自分でも驚くほどに


親も子も


2浪の状況に慣れてくるものだ


なんらほとんど1浪の時と変わらない


2浪の景色なのだ



化学の授業な


先週に比べて

かなり生徒の数が減ったように思う


先生はすごく良いけど

面白くない単元やし

雑談無しでどんどん進むから


このくらいの時期から

面白くないと感じる授業を切る子が出てくるねん


すると芋づる式に

俺も俺もって授業を切るようになる


みんな

もっともらしい理由つけて

自分ではサボってるつもりなんてないけど


そういう事がきっかけで

ジワジワちょっとずつ

だらけてくるねん


俺も去年はそうやった


息子は今


毎日淡々と予備校に通っている


一見なんら変わらないけれど


ほんの少しだけ違う2浪の道を踏みしめながら