近くに住む夫の両親に
息子と受験の報告と
これまで応援してくれてたお礼を
言いに行くことになった
息子
どの面下げていこうかな
夫
△△大(後期受験大学)は合格したと言うよ
合格したけど、やりたい事と違うから
二浪を選ぶんだって説明したらいい
娘
ええ?
それって嘘やん。後期は落ちてるのに?
夫
高齢のおじいちゃんとおばあちゃんに
余計な心配かけたくないから
一つくらい大学合格したって言ってあげないと
ショック大きいやろ
嘘も方便や
息子
優しい嘘ってわけやな
娘
おじいちゃん、絶対
後期の大学
受かって良かったなぁ
ドンマイ、ドンマイ
って言ってくるよ
そんな時、まあねーとかって演技するの?
私は無理やー
泣いてしまうわ
出願期間の頃、いつもそっと
国立大学の倍率が掲載された新聞を
ポストに入れてくれてた義父母達
息子の受験する大学にはいつも
ペンで丸がされていました
倍率は
ネットの方がタイムリーに分かるんだけどな
と思いながらも
義父母なりの息子への応援メッセージだと
ありがたく受け止めていました
1浪することを報告したときも
大丈夫!
人生長いから、頑張れ
と背中を押してもらった
義父母にとっては
目に入れても痛くない初孫
息子も義父母の前では
いつも強気発言をしてたので
⬜︎⬜︎は、偉いなぁ
根性あるわ
と、お正月に会った時
義父はお酒を飲みながら泣いていました
その時に
これ、⬜︎⬜︎(息子の名前)が生まれてから
少しずつ貯めてたお金、
大学進学に色々要ると思うから
とまとまったお金の入った
息子名義の通帳を渡された
義父母は決して多くはない年金生活の中で
初孫の為、
毎月コツコツと貯めてくれてたのだ
だからこそ
第一志望校に合格したよ
と息子が一番報告したかっただろう
嘘をつく事は
息子の本意ではないと思うけれど
高齢の両親に
心配をかけずに
もう1年、息子を暖かく見守ってもらえるよう
優しい嘘をつくことにします