とても尊敬している人がいる

6年、僕は彼女のファンをしている

彼女の仕事はライターだ。
だけど彼女の本当のペンネームは知らない。
コロコロと名前が変るし、名前ごとに彼女は性格も変えているから
どれが本当の彼女なのかはよくわからない
どれも彼女ではなくて、ただの彼女が創造したキャラクターなのかもしれない

本当に、よくわからない人

だけど、どうしようもなく好きで、つい追いかけてしまう
何度も失踪しているけど、つい追いかけて、つい見つけてしまう
理屈ではなく、なんとなく、ほんとうになんとなく覗いたところに、彼女はいる


彼女は、ライターの仕事をしている
仕事の内容はよく知らない。
依頼されると小さなコラムを書いたりしている。
不倫とか、浮気とか、そういったコラム。
ずいぶん前に、彼女が「人生のどん底を味わっている。文章を書くことが、自分の血肉を搾り出して感覚」とかいってて。なんかすごい、落ちてて。
友人の死、自分の病気、それから、自分の作品を盗作されたこと、自分の人気に疲れてしまったというのもあるんだと思う。

彼女は、プロとしての自分をまっとうできなかった。
できなかったというよりは、しなかった。そういう選択をしなかった。
仕事に手がつかないって、締め切りに間に合わないっていってて。
サイトの日記で「不倫や浮気に関する小コラムを書いてくださる方を募集いたします」とかあって、俺は迷わず志願した。心から力になりたいと思った。


それっぽく文章を書いて、

人に仕事を頼むライターなんて、三流ライターだ なんて誰かは言った。

ずるっこしない人間なんていない。
そんな人間がいたら気持ち悪い。

物書きっていうのは特に、


彼らは、いつも妄想している
いつも考えてる。それしか考えてない。






彼女が書いた、物語は。
もう二度と世に出ることはないかもしれない。
出ることがあっても、俺は見つけることができないかもしれない。





























































彼女のブログの訪問者IDは、全部で30弱だという。
今ではこんな小サイトになっているけれど、