仕事で必ずしていることがある。


お客さんでも、

関係先でも、

対立してそうな人でも、

とりあえず話したら書く、

ということ。


要件だけでなく、

出来るだけ

会話内容を書く。


ここぞというポイントは

言葉尻やちょっとした呟きまで

書く。


どんなニュアンスで言ったか、

温度感はどうだったか、

私に釣られて、

流れで話を合わせただけでないか

など、とても重要だからだ。



書いている私の頭の中では、

声の強さや表情も再生していて、

それを紙面に封じ込めるつもりで

記録している。



これをやっていて

興味深いのは、


リアルタイムでは気づけなかった

ニュアンスを拾えることだ。



対面中は

突然に感じた相手の方向転換や、

違和感よぎった

矛盾する言葉たちが、

正しくつながってくることもある。



逆にいうと、


私は

対面直後の

ざっとした印象だけでは

大切なものを拾い損ねる

人間なんだろう。


思うに、


記憶は、

頭の中だけで持っていると、

省スペースの為に

圧縮される運命にある。



つまり、


ほっとけば

どんどん編集されてしまう。


言葉以外の非言語も

あっという間に落ちていく。


そして、いつの間にか

私の都合のいいように

『Aさんは○○という意見だ』

『Aさんは怒っていた』

みたいな、

実に単純化されたブロックで

格納されてしまう。


しかし、人間というものは、

実にいろいろな思いを抱え乍ら

生きていたりする。


矛盾する思いを持ったり、

取り繕うことが上手過ぎたり、

グラデーションがあったり。

そのことに本人が無自覚だったり。



だから、

右か左か、白か黒か、

なんて簡単に分類していたら、

あとで大変なことになる。


というわけで、


鉄は熱いうちに打つ。

拾えるうちに、

おが屑みたいなフワフワしたもの

も拾いながら書いておく。


直後に時間がなくても、

あとから書いてもいい。


書かないより、はるかにマシ。


自分の事前の行動プランや

思い込みとやらに

都合のいい記憶だけを

強化しようと、

手近な点と点をつなぎ始める前

なら、


ギリギリ大丈夫😊