先日のちょっとムカついていた記事 
のその後のハナシ。

要するに、ある提案をしていて、
先方から却下検討中という返事をもらった。
 
こんな時にどうするか、ということ。
 
対立者を協力者にする。
 
そのためにまず、すべきことは、根回しでも、
妥協できるラインを見定めることでもない。  


まずは自分の意見をきちっと掘り下げる。
掘り下げて、自分は何を一番大事にしたいのか
軸、根本を明確にする。

そもそもの目的の自覚が深まれば深まるほど、
方法への固執はなくなっていく。

もちろん、現時点で私が見ている視点や世界からは、
自分の提案が最善だと言えるほどに練ってはいる。
 
だけど、私は神ではないのだから、
どちらかというと、絶対に抜けている(笑)
無限にあるだろう方法、思いもよらないアイデア、
足元にあるかもしれない意外に単純な見落とし、
そんなものが全部わかるわけないのだ。
ということは結構信じている(笑)
 
その点、対立相手は、
全く違う視点で物事を見ている。
穴を見つけてくれる可能性が高い。
 
いやいや、そんなことしてたら、
単に相手に押し切られるだけだ、
と思われるかもしれないし、
以前は私もそう思っていた。
 
もちろん、
相手がこちらの提案に反射的に防御の心から
単純に拒絶した可能性は高い。
しかし、そういう時は、
相手方も自らの本当に大切なことを見失っている
可能性が高い。
 
しかし、もしそうならば、
方法論にこだわらずに、
こちらの本当に大切にしたいことについて語ると
同時に、
相手のそれを本気で聞こうとすることで、
相手も自らのそれについて考えはじめ、
語り出してくれるようにしなければならない。

 
対立している場合の話し合いでは、
こういう場をお互いの間に出現させることが
全てのような気がする。

そもそも、


お互いがシンプルに自分の譲れるところ、譲れないところ、大切な事、どうでもいいこと
に気づけないうちにやる話し合いは、
とても危険だと思う。


根無草のようになって反対のための反対、
などということに陥ったり、
拒否されただけで、
自分の人格まで否定された気になってしまう場合も
あるからだ。

 
結局、先日は実際の話し合いでは、
その場で今まで誰も気づいていなかった、
双方が共通に優先順位をおく問題点を
発見することができたため、
そこを軸にあっという間に合意に至った。


ちなみに、
結論は相手側の当初の案と同じではあったけど、
お互いに協力者として考えた結果生まれた
新しい案として自然に私にも受け止められた。
 
みんなのスッキリした顔が
それを物語っていたと思う。