言葉について、いつも思うのが、


ある事象を丸ごと感じたにもかかわらす、
言葉にした途端に、それ以外の言葉に出来ない
感覚を落としてしまう、ということ。


自分の触れ合ったはずの目の前の世界が
ぶつぶつと切り刻まれて、
言葉の範囲にデジタル化されていく。


そのことは、他者や周りの世界だけでなく、
自分についても同じ。


「私、○○と感じている。」


と言葉にしたとたんに、
自分の辞書の中の○○という感覚だけに
狭められ、
他の感情や、感覚を見失い、
見たもの、聞いたものまで、
それ一色に染め上げてしまう。


自分の吐いた言葉に規定される。


だけど、騙せるのは言葉を知っている
新しい脳だけ。


身体の奥底や、
言葉を知らなかったあの頃の自分は
騙せない。



何カテゴライズしてるんだよ!
ちゃんと感じていただろ!
名前つけて処理する作業で、
黙らせようったって、そうはいかないよ!


とかなんとか、
本当は言葉にならない声で叫んでる。



体調崩したりしないと
なかなか気づかないんだけどね。