人の言うことを素直に聞く、

というのが褒められることはよくあるけど、

私はいつの頃からか、違和感がある。

洗脳、ということが一番イヤなんだ
とは思うけど、
そんな大層なことでなくとも、
やっぱり引っかかる。


例えば、


他者に話をしていて、
その人が私の言うことを、
全部その場で鵜呑みにして
受け入れてしまうような時、
話しにくくなる。


相手の意見が聞けたほうがありがたいし、
なんでも鵜呑み、みたいな相槌されると、
逆に、聞いてないなー、とか
届いてないなー、と感じたりもするから。


そういえば、最近、
「ある医者の見立てに振り回された、
だから、医者というものはいい加減だ」
という話を聞かされたのだけど、


その医者をはじめに絶対視して、
素直に聞いたから、
裏切られたと思うのであって、


医者と言えども、百パーセントではないし、
その医者は、その知識と経験とその視点から
百パーセントの見立てをしたに過ぎないのだと
思えば、


医者というものはいい加減だ、


とは言えないと思う。


だからこそ、セカンドオピニオンは
いくらでもあっていいし、
だからこそ、最後は自分で判断する、
のだと思う。



結局、


人の言うことを素直に聞く


が、いつでもどんな時もいいものだ 
とは、思えない。


ただ、やるといったん選択し、決めたら、
一字一句逃さず、やってみることは
大切だろうし、


それこそ、
どうして、相手がそう言う、のかは
じっくり聞いて理解する責任は
こちら側にあるのだろう、
と思う。


それが、理屈ではなくて、直感で気にいった
というのなら、
あとで違っても、自分の直感に腹を立てればいい。


要するに、私は


人の言うことを素直に聞く、
のは、どこまでいっても、
自分ベースの話で、
相手や他人様に言われることではない、
と感じているのだろう。


だからこそ、
「信じろ、細かいことはいいから、
俺の言うことだから素直に聞け」

と、
説明もろくにせずに押しきろうとする
相手がいるとしたら、


そうするかどうかは、
自分で決めることだ、
ときっぱり言っていたい、と思う。


まあ、実際は、そうキッパリクッキリ
していないからこそ、
こういうことを言語化しているのでしょう、、(笑)
その都度、自己対話したいと思いマス。