一年経つと一年前のバージョンに
7割から8割くらい勝つ


その中に間違いがある。


自分なりに考えて判断するってことが大事


将棋の羽生さんがAIについて語られていた
言葉です。


AIの進歩は目覚ましい。
だけど、進歩するってことは、
進歩する余地があるってことで、
その時点での一つの正解ではあるだろうけど、
勝負の世界で言えば、勝ち負けしかないから
未来から見れば間違いの一つでもあるんですよね。



いや、全く気付きませんでした^^;


淡々とした羽生さんの口調が、
誰よりも早くAIの波に突っ込んで、
影響を受けてきた人のものとは思えず、
ビリビリと震えました。



クリックのたびに情報を吸い上げられ、
AIやアルゴリズムにお任せで、
日々分析され、


どんどん気を利かせて情報を与えられ
心地よく生きる、


とか、


何もかも、見透かされて操られて、
自分がなくなっちゃう、


とか、


そんな二者択一じゃなく、


ちゃんとAIを対象として見切っているような
冷静な立ち位置やなあ、と。


========


あなたからデータをもらえば
(あなたと関われば)

いくらでも蓄積して、
(全部受け止めて)

あなたらしい組み合わせで、
(あなたにぴったりのものを)


あなたも忘れていたり、
思いつかなかったあなたまで瞬時に
(いつでもどこでもなんでも)


いくらでも出してあげるよ。
(差し上げるよ)


なんて、言われたら、


そしてそれが、
イケメン又は美人ロボットだったりしたら、
どれだけの人が抵抗できるだろう? 


と時々思うのだけど(笑)


それと同時に
私は、ギリギリのとこで
なんだかザワザワするんですよね。


自分を隅々まで発見するためのアシストとしては
認めるけど、


自分の吐いた言葉を吸って
また、
自分の吐いた言葉を吸って


とグルグル循環していくだけなら、
それも、AIのペースで循環していくだけなら、


いつか、
ブラックホールの中心に着いた時みたいに
時間が止まってしまうんじゃないかしら?


もちろん、経験あるわけじゃないけど(笑)




買い物するたびに、
検索するたびに、
移動するたび、
何かつぶやくたびに
傾向分析され、


あなたは実は○○な人です、なんて返されたり
さらに誘導されたりしても、


一年後には間違いでした、
だなんて言われるなら、


そんな一年をどう過ごすかは
やっぱり自分の感覚で決めたいな、


とふと思ったのでした。