なんだって言葉には出来る。
薄っぺらな、月並みな言葉なら。
だけど、そこに落とし込む前の時間、
そう、例えば、
豊かな土を
好き放題のたくるミミズのように
そこにまみれて、
少しでも無理なく、
一体になって、全身の皮膚から
まるごとまるごと吸収しようとしている時間、
が愛おしいこともある。
そういう時は、
吸収した何かの代わりのように
むやみに涙を土に返していたりする。
でもって、
それによって、
こんな自分もこの世界に生きているんだ、
この世界と交流しているんだ、
と本当に実感できて、震えたりする。