ある日、夕飯が出来た時のこと。

「ご飯できたよ〜」と私。


双子がいつになく、怖いくらい不機嫌な顔で
やってくる。


「だって、
   めっちゃゲームの途中やってんもん😖😖」


珍しく異口同音。


どうやらゲーム対戦中だったらしい。


長女は宿題がのってきたところらしく、
こちらもイヤイヤ。ため息まじり。


そのうち、次女はテレビに釘付けで
食卓まわりの片付けと配膳を
積極的に手伝っている息子から
文句を言われ、チョー険悪に。


私は、調理に疲れてヤレヤレのところに
黒雲がたれこめて、たまらなくイヤ。


そういえば、
先日からチョイチョイあるイヤな光景。


とりあえず、一同食卓についてから
言ってみた。


「お母さん、ご飯作ったらヘトヘトやから
みんなで配膳してもらえてありがたい。
だけど、険悪な雰囲気で食事が始まるのは
さらに疲れがたまる。

どうしたもんかね?

みんなのそれぞれのタイミングと違う時に
ご飯が出来上がるのはイヤだ、
というのも分かる。

いっそのこと、それぞれ好きな時に食べる?
そしたら、配膳も自分で自分の分だけになるし。みんながそうしたいなら、それもありやし、
みんなどうしたい?」


私は、当事者で話し合って、いい案を
構築したいわけです。


誰かの言うことに一方的に従うのは
親子だろうと誰だろうと、無理がきます。
別の人間ですから。


それでも、うまくいかなくなったら、
ねじ込む、もしくは、
我慢して相手に一方的に合わせる。
これが、昔の我が家でした。


だけど、この時点の私は、
まだイラついていたのです。


話し合いをする人間の内面としては
NGです。
相手の話がきけないし、
自分の欲求も明確になっていません。


その証拠に、提案してしまっています。
バラバラで食べるか、今までと同じように
一緒に食べるかって。二者択一。


本来、答えは無限の選択肢から選べるのです。
そこから何をチョイスするかは
当事者全員の欲求次第。
まだ、その欲求も、出揃っていないのに、
二つに一つだけになるなんて、
ちゃんちゃらオカシイのです。


まあ、今回は、上のセリフを言いながらも
少しずつ、落ち着いていっていたのを
感じていたので、
みんなに話を聞きながら
クールダウンを継続することに 
しました。


ひとまずそれを受けて、7歳次女

「みんなバラバラに食べてもいい。
ゲーム途中でやめるのイヤだから。」


七歳長男
「ぼくみんなで食べたい。
でも、ゲーム途中はすごくイヤ」


11歳長女
「うーむ、私は、、、
みんなで食べたい!」


わたしの番が来たようなので、
そろそろ落ち着いたのもあり、
自分の中にあるものを今度は検索して
出しました。


「お母さん、出来るだけ一斉に食べたい。
温め直しより、出来立ての方が美味しいから。
おしゃべりもしたいし。
だけど、絶対に一緒に食べるべき、
って言うんじゃない。
宿題がいいペースだったり、ゲームが途中なら
ブチって切るのはイヤだ。
母さんも集中切られたらすごくイヤやし。

さっき、
今までと同じやり方で一緒に食べるか
バラバラに食べるか、
二択みたいに言ったけど、これは撤回する。
もっとみんなの意見を出して、
あらゆる方法を考えたい。」


すると、長女が
「宿題やゲームや、キリのいい時間を
言いあって、一番遅い人に合わせるのは?」
とひらめきを口にする。


さすが!



「なるほど。一斉に食べれるね。
ただ、あと一時間かかる、て言う人がいたら
どう?
そこまで待ちたくないな、お母さんは。
全員が温め直しで食べるのを見るのは
作るテンション下がるな」


長女「でも、一時間もかからなくない?
私は宿題、5分で切り上げられるよ」



私「おーそうなん?じゃあゲーム組は?」


すると双子が、
ゲームはどんな種類でも最大5分あれば
キリがつくと説明してくれました。


私「と、いうことは、
ママが5分前告知さえすれば
みんな気持ちよく夕飯に入れるのかい?」


子供全員「そうそうそう☺️☺️☺️」


マジか〜🤣


私は、宿題もゲームも
5分でキリがつくだなんて、
全く思っても見なかったんですよねー。


ザ・思い込み。

あーなんでこんなことに気づかなかったのか
と後から思いましたが、
まあ、日常なんてこんなものが無限に
転がっているような気もします。


そもそも家庭の中って、統一された形式なんて 
ありません。
法律で決められたこともありません。
ベキ、のたくさんある家庭もあれば、
個食が日常の家もあるでしょう。
無限のスタイルがある。
日によっても、成長によっても
どんどん事情が変わる。


食事作ってくれたのに、
ゲームで待たせるなんて、有り得へん
なんて考えもあります。


だけど、そもそも我が家は
食事の時間は決まっていなくて、
私の気分次第、調理出来次第です。


それは私が決まった時間に夕飯を食べるべき
と考えていないからです。


私自身が根っからの自由人(^^)
人に縛られなくない自分は
子供を縛りたくはないのです。 


そうなると、
それぞれの欲求(正論やべきではなく)を
互いに検索し合いながら出し合う、
そして無限の方策から選び取る。


これしかないのです。


だけど、イライラしていると
自分が何が不快で、何が大切かなんて
なかなか検索できません。


だから視野が狭くなって、
二者択一を口走ったりします(笑)


イヤイヤイヤイヤ、
方法は一つじゃありません。


自分でも
言いながら違和感があったので
あとから修正したわけです^ ^


結果として、
5分なら、いかに段取り下手な私でも
事前に告知できますし、
あっけなく、全員にとってオッケーな
しかもチョー簡単な答えが出ました。


今敢えて分析するなら、
5分なんて有り得ないという私の思い込みと
「ご飯よ〜」と声を掛けたらすぐ食べるもの、
という、なんとなくの家庭の習慣が、
「事前告知」というアイデアを見えなくしていたことにあると思います。


些細なことを大事件のように!
だなんて思う方もいるかもしれませんが、
それ以来、快適な夕飯時になっています。
毎日のことですから、
非常にバカにならないことです。


みんなありがとう😊