『小学校の図工について』


自分は、

色塗りなんてはみ出してもいい、
別の色の絵の具がたれて汚れてもいい。
それを生かしてまた
それに影響されて、自由な発想が生まれる

と思っている。

つまり、失敗などはない
と自分は思っているのだが、授業で
「失敗したら、先生が直してあげる」
と言われると、
自分の考えと違って、残念である。

全ての色をパレットに出すことを
はじめに教えるのもどうかと思う。

赤が好きなら、
さまざまな種類の赤の中から選んで
自分の赤をより明確にしてから
色を塗っていけばよい。

全ての色をパレットに見てしまった瞬間に、
自分の欲求である赤が
気持ちから逃げてしまう。

それに、
いろいろな色を使わなくてはいけないという
衝動がうまれてしまう。
欲求がぼやけてしまう。

終わったら、
パレットをいつもきれいに洗う
という教えもよくわからない。


混ざったり、
好きな色がいっぱい広がっている状態で、
何が悪いのか?


ポスターに反対色や目立つ色を使え、
出来るだけシンプルな絵をかけ、
という指導も意味が分からない。


そのような色のちらばった感じのポスターは
ありきたりであり、誰の興味も引かない。
シンプルであることも、
無限にある方法のたった一つに過ぎない。

例えば、逆に
白黒で小さな小さなデザインを
敷き詰めるように描いて、
その上に、赤一色ででかい文字で
コピーが書いてあるポスターが
あったら、なんだろう?と気になって
人は足を止めるだろう。


その作品がどこに飾られるか、
ありきたりでないか、など
文脈、状況の中での位置、
というのも大切だ。


子供たちも、先生に言われたからと言って、
一つの手法だけを鵜呑みにしないでほしい。


一つの手法だけをいいと思って、
言われたことばかりして、
自分たちの無限の発想を
つぶされてはならない。


小学校で個性をつぶされるような指導
をされたら、絵は描けなくなる。


自分は絵画教室に行っていて
本当に良かった。


絵画教室では、
このように描けとは一切言われないから。


逆に、描いた後に、自分の絵と似た、
有名画家の絵をみせてくれる。
それがヒントになることもあるし、
逆に変なことになることもあるが、
見本を先に一切提示されないやり方なので、
同じテーマで一人ひとりが全く違う絵を
描く結果になる。そこがいい。


しかし、
学校ではみんな似たような絵をかく。
そこに上手い下手だけがある。

つまらない。


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先日、絵画教室から帰ってから、
吐き出すように熱く語っていました。


実際は、私の相槌やリスニングが
入っていますので、
要約ではあります。


それにしても、
赤色のハナシは、特に面白かったです。


私もいろいろ与えて入力過多になるより、
まずはそもそもあるはずの自分の欲求を
より明確にして、進んでいく中から、
色んな色(世界)に出会う方が、
心地いいと感じます。


また、そうでないと、
欲求が物理的に迷子になりそう、
って思っています。


ちなみに、
図工室は、彼女には
かなり居心地悪いようです^^;


行儀のいい作品ばかりがあったり、
陰鬱な絵が黒板近くに飾ってあったりして
創造性が邪魔されるそうです。


子供ってすごいね。