夜桜の写真を携帯で撮った。
もっと人がいるかと思ったけど、
案外人がいない。
暗くて鬱蒼とした木々が広がっていた。
この後どうしようかな。
まっすぐ帰る気になれず、
私は自転車でアテもなく走った。
途中、ファミレスでお茶をした。
あの人との事をメモした1枚の紙を読み返した。
2019年 1月〜12月
2020年 1月〜12月
2021年 1月〜12月
2022年 1月〜12月
2023年 1月〜12月
そして 2024年。
我ながらしつこい（笑） と思いつつ、
ただ気持ちが変わらなかっただけ。
想いのお返しがなくても、
ずっと ずっと ただ好きだった。
またあなたが私を好きになる。
ただ それを願っていた。
1番じゃなくてもいい。
あなたとご飯食べたりお喋りしたり
ずっと近い存在で居たい。
ずっと繋がっていたい。
ただ それを望んでいた。
あの人は違った。
ちゃんと1番で大切に愛されなさい
あなたは愛される人だよと、私を手放す。
私との繋がりを断とうとしている。
そうするのが一番で、
潔い、前向きでお互いが幸せな道なんだろうな。と思いつつ、
私はあの人がいない世界で
幸せを感じながら生きていけるのだろうか
という不安。
ファミレスを出て、
いつもあまり通らない道を自転車でまた走る。すると、昔あの人と見た桜並木の道に出た。
まだあの人と始まる前。
あの人と同僚の相棒さんと私の3人で
社用車で走った道。
桜が満開で花びらが舞い散っていた道。
立ち止まってまた携帯で写真を撮った。
その時、 あの人から返信がきている事に
気がついた。
あなたのやり切りはなに？
短いその文と、
簡潔な質問。
辺りはもう肌寒く、真っ暗になっていた。
携帯の明るい画面を見ながら
確かに私のやり切り って何だろう。
と改めて思った。
自分の気持ちを伝える事 かな。
前回聞いたけど。
少し時間を置いて考えた。
考えながら、
自転車を走らせ、帰った。
家についてから、
最後にもう一度、
あなたとギューってしたい。
あなたとチュウをしたい。
あなたの想いを感じたい。
それが私のやり切りかな。
と、送った。
続きます。。。