この本を読むきっかけ、
NHKの歴史番組、バタフライエフェクトの過去番組、ドイツの元首相メルケルさんの特集を観て、ニュースで見ていただけ、それも流すように見ていただけで、どんな人だったのか、それほど知らなくて、今回、番組みて、どんな人だったのか知りたくて、深掘りでこの本を読書。(長文です。それほど、この本が面白かったのです!!)
 
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またまた図書館本。

近頃、本当にしりとり読書・しりとり映画鑑賞です。

観た映画や本の内容に興味が湧き、そこに登場していた人物に惹かれて、更に深掘りだ~!とセッセと関連する作品を読んだり観たりしている感じで。

 
「メルケル 世界一の宰相」カティ・マートン著
ベルリンの壁の内側で若い頃を過ごし、物理学者だったメルケルさんが35歳で政界に入り、のちにドイツの首相を16年務める。(たぶん)
 
読んだ感想は、
ニュースで見ていた印象と本を読んでからの印象がガラッと変るほどでした。
政治家特有の野心とは全くかけ離れた、過去のドイツの負の遺産、ホロコーストを背負って向き合っていたドイツ人と言う印象でした。しかも政治家の派手な演説とか、派手な洋服とか、そういったイメージもなく、地味にコツコツと時にはしたたかに、感情に流される事なく、周囲に影響される事もなくと言う感想でした。
 
当時のアメリカの大統領ブッシュ・オバマとの友好的な関係やG7やG20での様子、プーチンの暴走を止めていたのは、メルケルさんだった!!今も現役で首相だったら、プーチンのウクライナ侵攻をこんなに長引かせず止められていたのでは?とか
でも、当時のアメリカ大統領のブッシュさんはウクライナをNATO加盟に前向きだったのに対して、反対だったメルケルさんだったり、この本を読んで、ブッシュ大統領へのイメージも変りました。びっくり
次はブッシュさんが大統領だった事とか深掘りしたくなりました。口笛
 
メルケルさんの人柄が
賃貸マンションで暮らし、普通にスーパーへ買い物に行き、一般市民と同じ感覚で暮らしていた事。
プライベートは一切明かさない。見せない。感情に流されず、常に冷静。余計な事は言わないが、確信をついた事をズバッと言う。
 
キツい男たちの中で、a理不尽なトランプやb意地悪なプーチンと戦っていた女性首相笑い泣き
aのトランプは、握手を求めていたメルケルに対して、握手をせずシカトをしていた。
bのプーチンは2国会談で、メルケルの犬嫌いを知っていて、犬を手綱なしでメルケルに放った、人の弱みにつけ込むプーチン。
どちらも行為が、小学生レベル?滝汗
 
メルケルが目指すところは、ルールに基づいた国際秩序と欧州連合で民主主義を共有したヨーロッパ共同体。大げさに言うとヨーロッパをアメリカ合衆国みたいな感じにしたかったのでしょうか?がしかし、それがプーチンによって脅かされるようになる。
 
メルケルが首相に就任してからメルケルは定期的にプーチンと話し合いを続けています。
その話し合いの仕方が、最初の30分はメルケルが聞き手になりプーチンの話を聞き、それがプーチンのセラピーにもなり、言いたい事を話させてから、メルケルは、次に自分の意見と言うより、他国は貴方のような物の考え方をしていない、貴方の考えは得策じゃないと釘を刺す方法。だったようで、プーチンが唯一、敬意を表していたのは、メルケルだったらしいのですが、会談でメルケルに花束を渡したあとに、嫌いな犬をメルケルの側に放つと言う、子供じみたプーチンのメルケルいじめだったり、遅刻は当たり前だったようで、二人の関係も描かれていました。

 

この本を読んでちょっと思ったのは

2021年9月にメルケルは退任し、その後、2022年2月にプーチンはウクライナに侵攻しています。2014年のウクライナ侵攻時はメルケルに何度も説得されているプーチンでした。やはり、プーチンを止められたのは、メルケルだったのでしょうか。。。

 

2012年に行われたG7サミット時に、各国の大統領や首脳陣がみんなでドイツ対イギリスの欧州サッカー連盟チャンピオンズリーグを観ていた写真と内容の記事も出ていました。とても和気藹々と盛り上がってサッカーを応援している各国の代表たちで、その姿と国同士の平和が結びつくといいなと思う1枚の写真でした。

 
何事も慎重派のメルケルが2015年に多くの難民を突然、ドイツで受け入れる決断を独断でし、その後受け入れた難民によって、ヨーロッパでテロが起こった出来事など。。。日本は、難民を受け入れられるだろうか?と読みながら、考えました。
 
日本人が高齢化し、労働人口が減ってきて、難民を受け入れて、のちにそれが犯罪につながり治安の悪い国になってしまうと嫌だけど。。。となると、アメリカの次期大統領がもしも再びトランプになると、そうなるとウクライナは、ロシアは、イスラエルは、世界各地の難民は、EU離脱の国がまた出てくる可能性は?世界を取り締まる役目のアメリカが自国ファーストになると、世界情勢は大きく変るだろうか?とか。。。こういう本、読みたくて読んでいるのに、読めば読むほど神経たかってきます。
 
それと!
チェチェン紛争が、プーチンの仕業疑惑(ロシア人に,自分の活躍を、見せる為。いい人だとイメージ戦略)
クアラルンプール行きのマレーシア航空が撃墜されたのもプーチンの仕業疑惑が恐ろしい。
自分の悪口を言うものをなきものしてしまおうの精神も。
 
G20で、プーチンの存在が、なんとなく、仲間はずれになってる感の写真がありました。。。ひょっとして世界の代表の集まりで疎外感を感じて、自分の強さを世界中にアピールしたくてウクライナ侵攻をしているのでしょうか。。。とか。
 
だって、メルケルとの会談で、メルケルの嫌いな犬をメルケルに放つくらいだもの。
それでも冷静を装って見せたメルケルさんキューンキューンキューン
 
 
昨日の朝ご飯。

ジュピターの福袋で作りました。

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