1日で読み終わりました。
池上彰がテレビ番組で語っている、あの語り口調のままの文章でした。そりゃ、読みやすいに決まっています~。
 
池上彰の世界の見え方「フランスうるわしの国の栄光と苦悩」 著者池上彰
暁星中学校と高校で池上さんが行った授業の内容を加筆したものでした。
 
ざっくりとした感想ですが、
フランス人と日本人の違いを感じました。
 
フランス人は意見を主張する。デモやストライキをしてでも、立ち上がって、自分の意見を主張する国。そこはフランス革命で市民が立ち上がってきた歴史があるからなのかもしれません。
 
日本人はまったくそうではなく。思っている事を言わずに我慢する国。辛抱するとか、耐えるとか、郷に従うとか。
 
それから圧倒的に違うと感じたのが、フランスの高校の授業に「哲学」の時間があると言う事。試験も。「音楽や芸術は、政治になにか影響を与えるか?」と言うような質問が出て、正解のない、自分なりの考えを答える。子供の頃から、大人と同じ問題を考え、解決するためにはどうしたらいいか。考える習慣をつけさせる。大人も子供も自分の意見を言えて、世の中の問題にちゃんと関わっている。そして市民の声が政治に届くようなフランスに感じました。
 
 
その点、日本のyahooニュースを見ていたら、がっかりしますショボーン
芸能人の、どうのこうのと、しょうもないネタばかり載っていて、それを読んで騒ぐ日本人ショボーン
 
昨日たまたまテレビで観た番組で森友問題の赤木ファイルの事が特集されていて、絶対これは政治家の、安部さんのものすごく強い圧力を感じながらも、誰も声をあげずに、上に従う。そして、芸能ネタではいつまでも世の中は騒ぐのに、大事な事件は月日とともに風化されていく残念なにっぽん。。
私利私欲と、お金と、互いの政党の悪口と、トップの顔色を伺う、日本の政治の世界。
せめて、せめて、日本人は声をあげられないので(私も含めて)週刊誌の記者は、どうでもいい芸能ネタを追っかけずに政治家の汚い事柄をつかんでネタにして欲しいです。
 
 
この本を読んで、忘れないように反復読み、もう1回読むわ。
とても興味深く、そして面白かったです!
 
第一章 フランスはどんな国か
第二章 ストライキと革命から見るフランス
第三章 ライシテ(政教分離)から見るフランス
第四章 移民問題から見るフランス
第五章「教育のエリート主義」から見るフランス
第六章 軍事大国フランスの外交戦略