元衆議院議員の方から推薦のあった岩尾俊平『日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか 増補改訂版「日本“式”経営の逆襲』(光文社新書)です。
発売当時、書店で手に取った記憶があるのですが、買うまでもないか、と元に戻したことを思い出しました。
今回、アマゾンの中古本で注文をした置いたのが届いたのです。
読み始めて、まだ途中ですが、日本的経営ということを捨て去って、米国流の経営に走った失敗が延々と語りだされます。その1980年代半ばからの変異がこの停滞をもたらせたのだという指摘は私も身に染みて感じていました。
ヒトからカネへの移行です。
金融経済が跋扈している現状です。
これが、今年の秋から冬にかけて、崩壊していくという予想を持っているのですが、日本も本来の経営思想に戻るべきなんでしょう。
日本がかつて、ジャパン・アズ・ナンバーワンを豪語していた時、そこになかったのは、やはりこれからの世界をどうするかという哲学ではなかったかと思っています。
アメリカに追いつけ追い越せと経済的に頑張っていた時期はよかったのですが、いざナンバーワンになってみると、どうしていいかわからず、おろおろしてアメリカに潰された。それを支える哲学がなかったのだと考えるわけです。
それは、外国を探しても何もない。
やはり日本の中から出てくるものなのではないでしょうか。
それが出てこないことには、先行きも暗いわけです。
その解をこの本が提出しているのかどうか、楽しみです。
紹介してくれた方は、現在心酔しているそうです。