入社すると、まずはしばらく内勤でガイドの先生からマナーやガイドとしてあるべき姿(業界独自ルール)等を教わる。

ガイドの先生と紹介されて入ってきた女性は、その頃50代前半くらいの年齢だったと思う。

上品であるにも関わらず、あろうことか前回のブログに書いた制服を見事なまでに着こなしていた。


流石です!!!


多分、ボンネットバスの頃から車掌として、ガイドとしてプライドを持って働いてきたのだと思う。


私たちも着慣れない制服を着ていたが、とても同じものを着ているとは思えない…


マナー教室では、敬語や丁寧語の話し方や、立ち方・座り方、歩き方を教わった。

上座や下座についても教えてもらった。

一本線の上を姿勢良く歩くのが難しく、現場に出るる頃には、常時その歩き方は無理だな。と早々に諦めた。


ガイドとしてあるべき姿というのは、今時代では考えられないものも多かったと思う。

•バスガイドは◯年生と呼ばれる。1年前に入社している先輩は2年生の誰々先輩と呼ぶ。

•毎朝出庫前の点呼では、ドライバーはもちろん先輩より早く行かなくてはならない。

・ドライバーの言うことは否定してはならず、例え自分が知っている道で間違えた方向に行っても『間違っています』とは言ってはいけない。(これで、何度バスから降りてバックオーライと誘導した事か…)

・自分用ではなく、ドライバー用に爪楊枝を用意しておくと良い。(知らんがな…)

・数台で泊まりの仕事の時は、食事時間などはドライバーに合わせる。それまでに食事場所に行き、1年生が下座に席を取り、ドライバーや先輩方が来られるタイミングを見計らっておひつからご飯をよそう。

・タバコを吸うドライバーを把握し、出発前に水を入れた紙コップ(灰皿用)を用意しておく。


まるでシンデレラになれない『灰かぶり姫(姫じゃないので灰かぶり女だな)』じゃないか。


きっとみんなが先の不安を感じながらメモをしていたと思う。


今のガイドさんが働く環境は変わってきていると思うが、アラフィフ女は応援しています。