創刊号から最終号まで楽しませて貰った、思い出深い雑誌である。
そんな雑誌から生まれた作品で、雑誌亡き今でも媒体を変えて生き残り、
変わらぬ精神で物語を紡ぎ続けた作品がある。
浅田有皆先生の"ウッドストック"という作品である。

先日、惜しまれつつも全18巻という結びを迎えた作品であるが、
読了の余韻に浸りつつTwitter上で情報や感想の交換をしていたところ、
著者である浅田有皆先生のアカウントより、興味深い情報が発せられた。

正直めちゃめちゃ興味がわいた。
そして、この情報に対する自分の条件が整いすぎていた。
・平日の17時というスケジュールに空きがある。
・ちょうど同日の12時より用事があり、新宿に居る。
・そもそも凄く好きな作品である。
・漫画家さんの描画ライブなど見たことが無い。
…そんな訳で、ライブ参戦を決め、当日を迎えることになった。
当日は一日中本降りという雨模様。
12時からの用事が予定より早く終わり、食事や会場の下見等で時間を潰す。
そして16時50分にブックファースト新宿店に到着。
「もうちょっとで17時!そろそろだね!」という女性二人組みの声が耳に入る。
なんか少し緊張してきた。
17時丁度にコミック売り場コーナーに入店。
(しまった…!浅田先生の顔がわからねー)と思いつつ店内をウロチョロ。
すると店員さんにより鏡張り棚のコーナーにあるコミックが片付けられ、
鏡むき出しの一角があっという間に出来上がる。
そして何もアナウンスが無いが、鏡の前に人が集まりだす。
息を切らせながらスーツ姿でギターを抱えたイケメンさんが飛び込んでくる。
併せて、それっぽい人がどんどん集まってくる。
そして飄々と長身の先生がやってきた…!
顔もわからないのに、何故か直感でこの人だ!とわかるオーラ。
そのままアナウンスも無く、先生による鏡に絵を描くパフォーマンスがスタート。
ん…ただただ圧巻だった。
先生自身は、鏡に描くという事で四苦八苦されていたかもしれないが、
素人でただのファンの身からすると、どんな所作も新鮮で仕方ない。
「マジかぁ~マジかぁ~」呟いていたり、
汗をぬぐいながら角度を変えたり、修正したり…
そんな先生を見守りながら、あっという間に描画は終了した。

「これで終了です」とアナウンスがあり、自然と拍手が沸く。
先生も心なしか、安堵した表情を浮かべていたように感じる。
少々のインターバルがあった後、サイン会がスタートした。
運良く先頭に並べたが、緊張のあまり会話の糸口が見つからない。
「…宜しくお願いします」と、"ウッドストック"第18巻を手渡すと、
サインを入れてくださり、登場人物の絵も入れてくださる浅田先生。

もう感動で仕方なかった。
「Twitter見て飛んできました!」
「次回作期待しています!」
そんな事しか言えなかった自分に嫌悪しつつ握手した先生の手は大きかった。
会場を後にし、近くのドトールで余韻に耽け、Twitterに呟く。
もちろん浅田先生ご本人にもお礼のツイートを。
次の日の朝、先生からの返事があった。
そこには描き下ろしの絵まで添付してくださっていた。
朝から興奮と感動が目まぐるしく入り乱れ、とにかく感謝な一日となった。
ああ、ファンになるってこういう事なんだな…と実感したライブ体験となった。
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前記事を読んでくれた方より、「SHOW-YA買ったの?」とメールがきた。
…もちろん買っていない。それどころじゃないよね\(^o^)/