とても嬉しい短いスパンでの発売となった。
一色まこと - "ピアノの森" 第25巻

購入後に、書店近くのカフェで読了したが、
独りで読まなくて良かったと、つくづく思う。
周りの目が無ければ、間違いなく泣いてしまっていただろう。
今巻は第224話~第232話まで収録。
"ショパン国際ピアノコンクール"のファイナルの模様。
主人公"一ノ瀬カイ"の素晴らしい演奏後における、
ファイナリスト最後の一人、レフ・シマノフスキの演奏からスタート。
ポーランド人のレフによる、
過去回想シーンとリンクする演奏。
ファイナル終了後の、審査員による葛藤や思惑。
また、各関係者の表には見えない暗躍。
そして発表された審査結果…!
審査結果が発表された所で、今巻は綺麗に終了している。
今巻、及びこの作品は、言葉で表現するのが非常に難しい。
"感動"やら"号泣"という言葉が、酷く陳腐になってしまう。
なんと言うか…作品全体を通して、凄く"純真"なのである。
読んでいるだけで、自分の中の汚物が綺麗に浄化されていく…。
作品の端々に描かれる、登場人物の純真なやりとり。
そして各読者の中でイメージされる、それぞれのピアノの音。
作品中、演奏が"森"や"ポーランドの草原"に溶け込むと同じように、
読者の感覚も"ピアノの森"という作品に溶け込んでいく感覚である。
読了後に、Twitterにて感想の交換をしてみたが、
「うおおお!」という奇声だったり「泣いた」、「号泣」の一言だったり。
この作品がいかに感情に訴える力が強い作品であり、
尚且つ感情の表現が難しい作品でる事を証明しているだろう。
帯にある記載で知ったが、次巻が最終巻になるとの事。
とても長く、紆余曲折があった作品だが、いざ終了が目の前にあると寂しい。
どのようにまとめてくれるのか、期待しながら次巻を待ちたいと思う。
