ラテンの高揚 | 三龍建築士

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BOX・ドラマ・映画・・・ときどき読書(笑)の日々に変更~

リオの興奮とリズム感がまだ体に残ってる今。

並行で読んでいたこの物語にも流れているのは

ラテンの血かしら?←違うと思う(笑)



「ブラックライダー」 東山彰良著




内容(「BOOK」データベースより)

ようこそ。ここは地球の歴史がいちど終わったあとの

新しい世界―弱肉強食の大西部。人を食糧とする者。

それを許さない者。暴れる牛。蟲の蔓延。

アウトローと保安官。人と牛の子。異形の王。虐殺。

征伐。慈悲。突き抜けた絶望の先に咲く、希望の花―

「世界」で闘える愛と暴力の暗黒大活劇。



と、言ってもメキシコ(中米あたり)から北アメリカにかけての

物語。

百年前に隕石だか何だかが地球に落ちて、壊滅しちゃった

後の人類。セカンドインパクトみたいなもん?


ちなみにブラックライダーは出てこない。

題名、カッケーのにね。



牛に人間の遺伝子を混ぜて、養殖みたいにして食べる

ヒト達。舞台も地域柄、西部劇っぽい。



最初に登場するのはまさに馬泥棒うまを追いかける、保安官

バードの活躍だから、頭の中は「西部劇、西部劇」ガンマン

って、方向に。



そのうち、ユダの牛牛とかいって牛の突然変異だか人間の

進化系だかナゾのものが現れ、頭の中の映像がパニック

状態(笑)どんなヒト?ウシ?ケンタウロスみたいなの?



でも冒険活劇としてとっても面白く読めるので、苦痛ではない。



むしろラテンアメリカっぽい感じの作風なので好きな方。

これで、内容をもっとビジュアルで想像できる力が

あったらな~と才能のないワタシは思う。



最後は、アクションとロマン。最高ではないか。



しかも、物語の中でしばしば語られるブラックライダー改造人間

伝説。(全く詳細は触れられない)

絶対ちゃんとした話があるに違いないと思ったら、

作者の「罪の終わり」という作品に書かれているのであった。



さっそく次にと思っているうち、この「罪の終わり」が

中央公論文芸賞を受賞したとの事。



新聞に載っててびっくり。



これも何かのご縁。しばらくは追っかけをやってみるか~








作中の食事の部分は、さすがにグロい。ここは想像力があまり

なくてヨカッタと思う。