ハードボイルドの様でいて・・・ | 三龍建築士

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BOX・ドラマ・映画・・・ときどき読書(笑)の日々に変更~


図書館に予約はしていたんだけど、はて?

なんでこの本読もうと思ったかな(笑)



「鉄の薔薇」 ブリジット・オベール著




内容(「BOOK」データベースより)

東西の壁が崩壊したあとナチの残党が暗躍する

ヨーロッパ。表向きは国際経営コンサルタント、

裏ではプロの銀行強盗という二重生活を営む

ジョルジュは、銀行を襲うべく訪れたブリュッセルの

街で、ジュネーブの自宅にいるはずの愛妻が他の

男と腕を組んで歩いているのを見かける。その瞬間

から、彼は思いもよらぬ謎の世界に巻き込まれ、命を

狙われていく…。

虚実ないまぜのスピーディなストーリー展開で一気に

読ませる快作。



彼女の作品は確か、「マーチ博士の4人の息子」で

読んだことがあるような気がする。

調べるとアゴタ・クリストフが絶賛していたとの話も

あるのでそのあたり?もしかしたらパット・マガー風

な所もあるからかも。


こちらの鉄の薔薇は、どちらかと言えばハードボイルド風

(笑)


妻にはカタギの人間と思わせ、ジツは銀行強盗。

ところが、偽っていたのはジブンだけではないのではと

思わせる出来事が次々やってくる。


陰謀をたくらんでいるのは誰か?

彼には自分でも知らない何かが隠されているのでは?


ハードなアクションや、ナチの絡んだ話で退屈なしで

話はどんどん進む。


若干、外国人の名前が多すぎて誰なのかわかんなく

なっちゃうとこもあったけど、ダイジョウブです(笑)


けっこう気にしなくてもわかります。


ただ、最後の方。ハードボイルドにしては大甘な展開。

女性が書いてるから?


ここをグッと〆たら、チャンドラーとはいかないまでも

マイクル・リューインぐらいなカンジになったんじゃ

ないかと思うんだけど。


ハーレクイン風になって終わってしまった(笑)





イニシエーションラブ、読んでるんだけどこちらは?最後に何が?