壁ができるころ | 三龍建築士

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BOX・ドラマ・映画・・・ときどき読書(笑)の日々に変更~

まだ正月休みだった頃、見に行った。

あれからずいぶん経ってしまったような・・



「ブリッジ・オブ・スパイ」 

          トム・ハンクス主演





敏腕弁護士なのに、その交渉能力を買われ、

ソ連のスパイとアメリカ人捕虜との人質交換の

交渉人を命じられるドノバァン。


国家間交渉にしたくないアメリカの意向だ。


しかも間に東ドイツが挟まってきて交渉がややこしく

なってくる。


マジ、知ったこっちゃないから「とっとと人質を

かえしやがれ~!」と言いたいところだが・・


実在の人物なんだって、このヒト。

まるでトムクランシーのジャック・ライアンみたい。


興味深いのは終戦で、ベルリンの壁が築かれ、

いよいよ冷戦時代が始まるという時期の話だと

いう事。


前日まで西側にいたのに、たまたま東側に行ったために

壁が立ち上がってしまい、戻れなくなった学生。


ただ壁ができただけなのに、この恐ろしさはどうだろう!


今でこそ、この頃のこんな話がワタシ達にも明かされる

わけだが、冷戦が終わるまであの国の内部の事など

ほとんど語られることはなかった。


あふれるばかりの情報社会は、時に大変な事を

引き起こすけど、それを選択できるワタシ達ってやっぱり

シアワセなんだな。


ソ連のスパイのオジサンははたして母国に帰りたかった

ろうか?


そのことが一番気にかかった。






クレムリンの床が氷でできていても不思議じゃない~