「その女、アレックス」で一躍日本でも有名になった
ピエール・ルメートルさんの作品。
「悲しみのイレーヌ」 ピエール・ルメートル著
内容紹介
『その女アレックス』の刑事たちのデビュー作
連続殺人の捜査に駆り出されたヴェルーヴェン警部。
事件は異様な見立て殺人だと判明する…掟破りの
大逆転が待つ鬼才のデビュー作。
カミーユ・ヴェルーヴェン警部のシリーズ第1作。
なので、先に読むべきものなのだよね。
ほとんどの日本人はアレックスから読んでるんじゃない?
「悲しみの・・・」とアレックスは地続きの本だから、みんな
じつはネタ晴らし本から入ってるようなもんである。
この邦題はどう考えてもそれを踏まえてのものだよね?
でも・・・
これはやっぱり・・・
アウトだよ!☠
原題は直訳で「丁寧な仕事」
ちょっとさえないけど、こっちの方がよりサスペンスチック
だし、なにより内容を傷つけない。
もしかしてこちらから読もうと思った人がいたら
さらにひどい。ルメートルさんには何の罪もないけれど。
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まあ、てなことがありまして
作品としては、さらに残虐(汗)
物語をひっくり返す力は同じぐらいだ。
またしても、読んできた部分を土台からグラグラにしてしまう
ようなすごい展開。
ココから始まったのかー。でも今までの3作までだと
他の2作の方がやっぱ面白いかな。
この犯人がお題にするミステリーは、読んだことのない
ものばかりだったが、唯一「ブラック・ダリア」は実際の
事件としても有名。
「あれかー!」とうなづける部分がアリ面白かった。
そうだな、それなら
こっちも面白いよ。久しぶりに読みたくなった。