うわ~、ドロ臭い俳優さんたちだ~
「凶悪」 山田孝之主演
あまりにも病んでそうな映画なので、ずっと敬遠
してきたけれど、先日「64(ロクヨン)」でピエール瀧が
とっても良かったし、「洞窟おじさん」のリリー・フランキー
も出演しているんで。
獄中の死刑囚(ピエール瀧)から、知られざる殺人事件
についての告発を受けた雑誌記者藤井(山田)は、その
事件の首謀者“先生"と呼ばれる人物(リリー・フランキ
ー)を追う。
彼の証言の裏付けを取るうちに、藤井は痴呆の母の
介護に疲れる妻を顧みず、事件にのめり込むのダッタ。
そしたらまあ、思った通りこの二人極悪非道。ただ、
ピエールはヤクザ崩れの役なので、そんなにショックでも
ないが、先生は、不動産ブローカー役で、なんだか楽しい
遊びを始めるかのように人殺しに加わるので、その
不気味さったらない。
こっちまで楽しく思えて来ちゃうところが、本当の怖さ。
リリーさん、怖い。「そして父になる」と同じ感じで
演じちゃうところが。
二人の毒気で、病んでいく藤井はすさまじい。
本当に途中まで家族を見捨てそうなイキオイは
ジツはコイツが一番悪いヤツなんじゃあないかと
思うほど。
「あなたは楽しいのよ!」と妻に言われて我に返ったが・・・
しかし、どう考えても悪党二人より不幸になってる気がする。
やっぱり、感じ悪ーい映画だった。
(実話がもとになってるところが、なんといってもね)