・・・と、表紙を見て、まずびっくり。
「営繕かるがや怪異譚」 小野不由美著
内容(「BOOK」データベースより)
この家には障りがある―住居にまつわる怪異を、
営繕屋・尾端が、鮮やかに修繕する。
心ふるわす恐怖と感動の物語。
それもそのはず、表紙を書いたのは、「蟲師(むしし)」の
漆原友紀だ。
話のテイストも蟲師そっくり。
ただしここでは営繕屋が活躍。
本来、家の修理なんかをする人ね。
あの恐ろしい「屍鬼」を書いた作者だから、ヒヤ~っとする
お話でいっぱい。一話完結で六編。
考えたら、古い家って住んでた人の思いがこもりそうだし
歪んでくると、住む人のココロや体に障りがあるのも必然
て気がする。
あの「長い腕」みたいにね~
科学的に化学的に、も一つ心理的に、家の修繕や作り変え
をすることは大事。
すんごい説得力がある。
営繕かるがやが出没するこの地域の、山や風や水の流れ、
江戸時代あたりの街づくりを考えると、
「ぶらタモリ」見てるみたいな
段サー(笑)
河川から水路を引き、敷地に井戸をほり、台地から
下へ水を流し。
間口を狭く細長い家と、それとわかる段差をつける石垣。
ゆるやかに、急にそれぞれに伸びる坂道。それに袋小路。
ヒトが作った地形や家にはそれぞれの理由がある。
いっしょに街の成り立ちを想像すると面白いかもしれない。