こんな衝撃的な映画とは!
「アメリカン・スナイパー」
時期が時期だけに、戦争モノってどうよ?と思うが
この時期だから見て良かったかも。
日本ではないから、ちょっとアプローチが違うのだけど
みずから志願して戦争に向かう人の気持ちとか
待っている家族の気持ちはきっと変わらないはず。
戦争経験のある人が少なくなっている今、映画の中でも
経験できるならいい事だと思う。
家に帰ればよき夫で父。
戦場では、仲間を殺した敵を許さない、仇を打つため
には、危険なミッションにも赴くカイル。
そのギャップに、結果彼自身がついてゆけなくなり
壊れてゆく心。
伝説のスナイパーと言われる反面、もしかしたら
人殺しと言われることもあっただろう。
ベトナム戦争でもあった、心の傷を負った人たちが
帰還してからも立ち直れない現実。
最後の4回目の派遣は大変危険なミッションだった。
思わず、その手を!その手をつかんで!と画面に
叫んでしまった。そして戻ったこの生活だったのに。
自分と同じ傷を持つ人たちを救う事で立ち直ったが・・
実話というので驚いた。そしてその結末も。
アメリカではありそうなことではあるけれど、かなりな
衝撃だ。
実話の主人公カイルが選んだクリント・イーストウッド監督。
高齢なのにお世辞やリスペクト無しで、魅せる映画を
作ってると思う。そのすごいバイタリティー。
こんな風な戦争と平和へのアプローチはイイ
鹿狩りの場面とか、ディアハンターとかぶる面もある。