1987年の作品だ。
「パペットの晩餐会」
牧師である父の遺志をついで、結婚もせず清貧に
暮らす年老いた姉妹。
かつて妹に求婚したオペラ歌手の紹介で、フランスから
亡命したパペットが、家政婦として働きだす。
素朴でジミ、高齢の人ばかり暮らす村に波紋が
広がる。
彼女はジツは・・・
フランス革命の頃の話。
観たい映画がなくって、昔のアカデミー受賞作を
手に取ってみた。
かつては、有名レストランのシェフだった女性が
贅沢しない村で腕をふるえなくなってしまったのは
なんともストレスがたまった事だろう。
お金が入った彼女がしたかったのは、思う存分
高級な素材を使ったフルコースを作る事。
しかも恩ある姉妹に最高のお礼をしたかったのだ。
そしてこれはきっとこの夜かぎりの事なのだ。
そのおいしい料理は、がさがさした老人たちの心を
あっためて、かつての青春の日々さえ思い出させた。
おいしい物は人を幸福にさせる。
たまにこんなことがあったっていいよね?
手を取り合い、輪になって別れを惜しむ老人たちを
見てそう思った。
この映画、最近見た「大統領の料理人」とか一連の
料理人モノの元になってる気がするね。
昔の映画(まぁそれほど昔でもないんだけど)って
シンプルで素朴でたまに見ると、心が落ち着く。
デンマークの映画で、言葉も変わった響きなのが
新鮮で良かった。
しかし、たらいの水で手を洗ってた。時代を感じる~